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#0090@刑務所はパワハラの温床 [ニュース]

悪い顔してる・生きる価値なし…暴言の元副看守長を処分(読売新聞) - Yahoo!ニュース
本人も、刑務所の所長も、何にもわかっていない。
なぜ、この一件がニュースとなったか? について、もう少し真剣に考えてほしい。

見出しを見るとわかるように、元副看守長の「発言」そのものをニュース記事は問題にしている。
それは、刑務所に勤務する人の多くが持つ「受刑者に対する軽蔑の念と優越感」が
如実に表れているからだ。

「相手への侮辱」そのものではなく、「常に相手を侮辱している意識で職務にあたっている」ことが
問題なのだ。「そういう人格の人物が、刑務所で働いていていていいのか?」
このニュースはそれを問題提起しているわけだ。

2~3日前にも、少年院で同じような問題が起きたことが報道されていたが、これも「根」は同じ。
彼らを監視する側が、その「思考回路」を根本的に変えない限り、同様の事件は繰り返されるだろう。「看守」は訓読みすれば「みまもる」だ。受刑者や少年院生を威圧するのが仕事ではないはずだ。

ただ、看守側にも「権力を傘に着ざるを得ない事情」というのはあるだろう。
刑務所などの更生・矯正施設に来る人間は、一筋縄では行かない者が多い。
そういうヤカラにナメられないためには、自らが国から与えられた強制力を使って
対抗する必要があるのだ。
それに、そうやって常に自分の周囲の環境を「統制」しておかないと、ナメられるだけでなく、
職務遂行能力の面での評価が下がってしまうおそれもある。
そういう意識・行動の連続がエスカレートして、いつしか「パワハラ」になる。

そういえば、よくよく考えてみると、受刑者よりも看守の方が、その「パワハラの渦中」に
いる時間は長いのかもしれない。受刑者には刑期があるが、看守は異動がない限り、
同じ現場で働かなければいけないからだ(転勤はあるかもしれないが)。
そうなると、パワハラを実行している看守側の方が、むしろその状況を「当たり前」と
捉えるようになってしまう。まさに「麻痺して自覚がなくなる」という状態だ。

しかし、いくら本質的に「人種差別に近い軽蔑観念」を受刑者に対して持っているとしても、
それを「言葉」にした時点で、公務員としては失格だろう。
看守は表向きには、「犯罪者を社会復帰させるため」に存在するわけだから、
受刑者に「しっぽを摑まれる」ような行為は絶対に避けなければならない。


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