#0141@RXレース 第2戦の3 [FC3S・RX-7]
年4戦のシリーズ戦 今年の優勝は?
7/7、筑波サーキットで行われた「RXレース」の続報です。ようやく、ショップクラスの結果報告ができます(泣)。
ここであらためてRXレースの概要を紹介しておきましょう。
RXレースは、昨年始まったばかりの「マツダのRX-8」によるワンメイクレースです。基本的にはレース専用車両ではなく、ナンバー付きの車両の参加を想定したもので、オーナーが気軽に参加できることを目的としています。
昨年は、セントラルサーキット、エビスサーキット、仙台ハイランド、筑波サーキットの4か所で行われ、今年は、第1戦がエビス、第2~4戦が筑波(2、4戦はコース2000、3戦がコース1000)という、4戦シリーズとなっています。
カテゴリーは、一般ユーザーが参加するクラスと、RX-8のカスタマイズを得意とするチューニングショップが作り上げた自社のマシンが参加するクラスとに分けられます。
先日、このブログでお知らせしたのが、ユーザークラスです。そして、これから紹介するのがショップクラス、ということになります。
ショップクラスの注目のポイントは、各ショップがレギュレーションの枠の中で、どんな「工夫」をしてくるか? ということですね。知恵を絞ってタイム短縮を図ってくるのはもちろんですが、自社のチューニングの能力をアピールするチャンスでもありますので、各社ともかなり気合いが入っています。
ちなみに昨年は、4戦すべてで「ナイトスポーツ」のRX-8が優勝しています。まあ、いわゆる「完全優勝」ですね。これに肉迫しているのが「レボリューション」で、最終戦の筑波ではポールポジションを獲得し、決勝でも最終周までもつれ込む白熱のレースを見せてくれました。レボリューションにしてみれば、「今年こそ優勝を」とさらに気合いを入れて、2009年シリーズにエントリーしていることでしょう。
その他のエントラントは、ロータリーショップでは有名なところばかりで、「RE雨宮」「RSアクティブ」「FAMスピード」「Rマジック」「リアレス」など。
RE雨宮、Rマジックはマイチェン後のモデルをベースにしたストリート仕様、FAMスピードは自社オリジナルのターボキットを装着した仕様です。
リアレスは今年が初参戦となりますが、鈴鹿サーキットの走行会仕様では定評のあるショップだけに、その走りに期待がかかります。
なお、今回はエントリーしていないものの、4戦のうちのいずれかにスポット参戦するショップもありますので、毎回、顔ぶれを見るのが楽しみなレースでもありますね。
あっ、そうそう、忘れちゃいけないのが「パンスピード」です。レギュレーションの関係でAクラスに属するRX-8はパンスピード号のみ(ほかはBクラス)なんですが、筑波で1分を切る59秒9という驚異的なベストラップを持つ、おそらくRX-8のレコードホルダーです。次のレースでは、Aクラスに参戦する車両が現れるといいですけどね。今回も、相当速かったですよ。
【エントラント紹介】
●パンスピード(ゼッケン:67番 ドライバー:田嶋栄一選手)
RXレース・Aクラス唯一の参加車両。13Bペリ仕様のNAエンジンを搭載し、サーキットにおける国内最速タイムをマークするために開発されている。筑波でのベストラップ「59秒9」はRX-8最速。ちなみに、イベントなどでの同乗走行を想定し、タイムアタックマシンながら、ちゃんと助手席は装着されている。もしかすると助手席に乗れるチャンスもあるかも。
●RE雨宮(ゼッケン:51番 ドライバー:池田克久選手)
ロータリー車ファンなら説明の必要はないほど有名なショップ。今年から、マイナーチェンジ後のモデルをベースにした車両を投入。オリジナルの車高調サスキットやマフラー、エアロパーツなどが自慢のポイント。
●FAMスピード(ゼッケン:52番 ドライバー:間野敏和選手)
唯一のターボ仕様。オリジナルのターボキットを装着し、約313psのパワーを実現。RXレースで過給器付きは100kgのハンディウェイトが課せられるが、サーキットでの全開&連続走行でターボ仕様の耐久性をテストしつつ上位を狙う。
●RSアクティブ(ゼッケン:53番 ドライバー:松本晴彦選手)
早くからRX-8の走行会仕様に取り組んできたRSアクティブ。ロードスターチューンで有名なショップだが、もともとロータリーも得意。ここへ来て、満を持してのレース投入だ。オリジナルフェンダーなど、ツボを押さえた大人の魅力漂う1台。
●レボリューション(ゼッケン:54番 ドライバー:菊地靖選手)
優勝が本命視されるマシン。今回から、ドアをカーボンからノーマルに戻して「保安基準適合」という新レギュレーションに合致させたが、その分、重量が増えているのがやや不利か? 去年、ナイトスポーツとの争いに敗れた雪辱を果たす機会を狙っている。
●佐藤商会(ゼッケン:55番 ドライバー:佐藤基樹選手)
別名:RSパンテーラとしても知られるチューニングショップ。ドライバーもオーナーの佐藤さん自らが務める。かつてのレース経験を元に、どこまで上位陣に迫れるかに注目。
●ナイトスポーツ(ゼッケン:56番 ドライバー:谷川達也選手)
昨年、完全優勝を成し遂げたナイトスポーツだが、今回は、マイナーチェンジ後の車両を使って最初から作り直したマシンなので、スペック的なアドバンテージはなし。とはいえ、今年も優勝争いに絡んでくるのは間違いないだろう。
●Rマジック(ゼッケン:57番 ドライバー:島谷篤史選手)
昨年の最終戦から、マイナーチェンジ後の新車をベースに仕上げた車両に変更。あくまでもストリートチューンの範囲内でのパフォーマンスアップを目指している。
●リアレス(ゼッケン:58番 ドライバー:森下育浩選手)
国産、輸入車問わず、リアレスが手がける車種は多岐にわたる。このRX-8は走行会を楽しむために作られた仕様で、吸排気からサスペンション、駆動系まで、ひと通り手が入れられたもの。ルーフをブラックにカラーリングしているところなど、走りだけではなく見た目も重視。
各車の仕様や開発テーマなどは上記の通りです。それぞれのショップのHPアドレスを書いておいたので、細かい仕様などはそちらを見てください(出場車両の仕様が明記されていないものは、ショップに直接確認してもらった方が早いかもしれません)。
というわけで、今回はAクラス1台、Bクラス8台ということで、メインのレースはBクラスということになるんですが、注目したいのは、ナイトスポーツとレボリューションの争い。
それと、もうひとつのポイントが「タイヤ選択」。今回、Bクラスには8台のRX-8がエントリーしていますが、トーヨーのプロクセス・R1R装着車が3台、横浜タイヤのネオバ(AD08)が4台、そしてブリヂストンのRE01Rが1台という勢力分布になっています。BクラスはSタイヤ禁止なので、ストリートラジアルとの組み合わせで、どこまでコースに合わせてサスセッティングを施しているか? それがポイントになるわけです。
さて、では回りくどい説明はとっととヤメて、Bクラスの予選結果とそれぞれのタイヤの種類をお知らせしましょう。
【予選結果】 【タイム】 【タイヤ】
1位:レボリューション 1'07.440 R1R(265/35-18)
2位:ナイトスポーツ 1'07.692 R1R(255/40-17)
3位:RSアクティブ 1'08.673 R1R(245/45-17)
4位:Rマジック 1'09.203 ネオバ(245/40-18)
5位:RE雨宮 1'09.227 ネオバ(245/40-18)
6位:FAMスピード 1'09.887 01R(265/35-18)
7位:リアレス 1'10.695 ネオバ(255/35-18)
8位:佐藤商会 1'10.821 ネオバ(245/45-17)
(Aクラスのパンスピード号のベストタイムは1'01.828。タイヤはSタイヤのダンロップ・ディレッツァ03Gです)
レボリューションは練習走行では1分06秒台もマークしており、予選前から仕上がりは良さそうだったんですが、天候の方が、当初予定されていたより早めに回復したため、つまり簡単にいうと、かなりのピーカンになって気温が急上昇したため、さらなるタイム短縮が難しかったというところですかね。
それで、結果だけを見ると、予選上位3車がプロクセス・R1Rを履いています。まあ、このリストから「R1Rじゃなきゃダメなの?」と受け取る方もいらっしゃると思いますが、そういう意図で載せているわけではありません。タイヤが何であれ、サスペンションなどとのトータルバランスでクルマの「デキ」は違ってきますからね。みなさん、いろいろなタイヤ選択の基準があるんでしょうね、と参考にしようと思ったまでです。また、これを見ると「同じ車種で同じタイヤ銘柄でも、チョイスするサイズが違う」という点も興味深いですね。
というわけで、予選はここまで。次は決勝レースの模様をお届けします。
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