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#0068@次季F1レース [クルマ]

時事ドットコム:総合王者決定、優勝回数で=自動車F1


今年のF1カーレースは「優勝回数が一番多い人をチャンピオンとする」ということに決まったようだ。

これまではポイント制だったが、そのため、優勝回数が圧倒的に多くてもチャンピオンになれないケースがあった。表彰台に立つ回数を稼ぐことを優先し、「完走狙い」で無難に走るような作戦を取るチームがチャンピオンになることも多く、そのことを疑問視する人たちもいる。

しかし、ルールが変更されれば、その新ルールで勝つための、また新たな「戦略」が生み出される。これまで、F1だけでなく自動車レース全般で、ルール変更が何度も行われてきたのは、結局「これがベスト」といえるものが見つからないからではないだろうか?

さて、では去年までのルールと新ルールとで、上位クラスのチーム戦略はどう変わるか?

たとえば、最終戦レース前、3つのチームが総合ポイントで争い、それぞれのエースドライバーが優勝回数で並んでいたとする。

優勝回数が同じなら、3人のドライバーのうち、優勝した人がチャンピオンになるが、たとえば、うち2人が早々とリタイヤしてしまったとき、残りの1人のドライバーの獲得ポイントが、その時点で(つまりレース前から)2人を上回っているとすると、優勝どころか上の順位を狙う必要がなくなる。完走しなくてもチャンピオンが確定してしまうのだ。

また、今回の変更では、「2位以下はポイントで決める」ということなので、たとえば、最終戦最終盤で優勝回数で並んでいるドライバー同士がバトルし、1位、2位になったとしよう。1位は総合チャンピオンだが、2位は総合2位とは限らない。優勝回数が、1位よりも1つ少ないだけでも、ポイントで1位より多いか、2位に着けていないと、2位にはなれないのだ。となると、「勝てばチャンピオン、負ければ3位以下」というリスクを背負って走ることになる。そして、そういうドライバー(優勝回数が多くてもリタイヤ率が高くポイントを稼げないタイプ)の場合、チームメイトやチーム戦略に頼ることも難しいかもしれない。

今回のルールは、圧倒的に優秀なドライバー同士が優勝を分け合うようなときは面白いかもしれない。古い話だが「セナvsプロスト」「ピケvsマンセルorロスベルグ」の時代であれば、まさに「真っ向勝負」となっただろう。しかし、もし「シューマッハ」の時代だったら、夏場を前にレースはつまらなくなってしまったはずだ。

ポイント制は「駆け引き」を楽しむレースだが、逆に「走り・バトル」が少なくなり、つまらなくなることも多い。優勝回数制は、前半戦(7~8戦あたり)の結果次第では、面白くなるかもしれない。ただ、コンストラクターの総合優勝も2人のドライバーの合計優勝回数で決まるということなら、結局「金持ちチーム」が勝つだろう。ただ、「2人の優勝回数を合計すると優勝」なのに、「どちらもチャンピオンになれない」ということもありうる。

もし、そんな状況になったら、チームとドライバーの関係がどうなるのか? その点も今年のF1の楽しみといえるかもしれない。


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