#0087@ハイブリッドは印籠か [クルマ]
家計にプラス? 追加経済対策のポイント
エコカー買い替えで、25万円もらえるという。しかし、「新車でなければダメ」というところが引っかかる。
燃費がいいといわれるトヨタのプリウスも、乗り方次第では、ホンダのフィットより燃費が悪くなることがある。もちろん、フィットもエコカーなのだが、なぜか、ハイブリッドカーばかりが脚光を浴びているせいか、こういうニュースで「エコカー」と聞くと「ハイブリッドカー」を連想してしまい、イコール「プリウス」となってしまう。
ハイブリッドカーといえば、トヨタの独壇場。今回は、政府が新車購入を促進する作戦だ。ということは、結果的に「トヨタ救出策」となりうる。
もし、ハイブリッドカーが「黄門さまの印籠」がごとき神通力を持っているのであれば、別に新車に限る必然的理由はない。クルマを売っているのは新車業界だけでなく、中古車業界だってある。燃費のいいクルマに買い替えることが、消費の拡大に貢献し、環境にも好影響を与えるというならば、中古の初代プリウスや、近々、3代目が出ることで、旧モデルとなる現行プリウスの中古車を購入する際にも補助金を出すべきではないか? そうすれば中古車業界も活性化する。
買い替え対象が「車齢13年以上のモデル」ということなら、おそらくどんなクルマも
初代プリウスの燃費を下回っているから、プリウスに買い替えるだけで、単純にエコになる。
ならば、やはり中古車も対象に入れるべきだろう。
そうやって、「揚げ足」を取っていくと、表向きは経済対策だ、エコだ、といっても、
結局、「大企業を救済するための政策なのだ」と思えてくる。
なぜか? 大企業はたくさんの献金をし、税金を納めてくれるからだ。
太平洋の向こうでは「消費型社会の典型例」が破綻しかけているが、
それでも日本政府は「消費の拡大」が正義だと思っているらしい。
そもそも、不況下の総理大臣は「仕事のやりがい」が相当あるだろうと思われる。
赤字国債を乱発したとしても、国民は支持してくれるし、政府内部からの反対も封印されがちだ。
しかも、今回、候補に上がった政策が、ひとつでも成功すれば名前が残るわけだから、
なるべく多くの案を出し、「数打ちゃ当たる」作戦を取るのもうなずけるというものだ。
麻生さん自身は、極端な話、日本という国が明日「沈没」しても生きていけるだろうから、
「もしかしたら100年後に評価されるかもしれない」ということのために、
モチベーションを持ち続けることができるのだろう。
政治家がまっとうに仕事をするとき、そのアタマの中には「生活感」はない。
政治家は本来「マクロ」でモノを見るべき存在だから、「自分の足下」に頓着しない。
だから、そのせいで、脳天気な発言をし、「人の気持ちがわからない」と批判される人もいる。
ただ、現実には「マクロ」を見ている政治家はそう多くなさそうだ。
「今日の本会議」よりも「次の選挙」という「足下」を心配している人の方が多いだろう。
そういう政治家は人間味はあるかもしれないが、その「仕事」にはあまり期待できない。
私のブログにコメントありがとうございます。
桜は本当に綺麗ですよね。
くじ引かせていただきますね。では又
by ねじまきけんいち (2009-04-11 06:39)