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#0095@利口でない警官 [クルマ]

取り締まり中のパトカー、一方通行を逆走して反則切符
http://www.so-net.ne.jp/news/cgi-bin/article.cgi?gid=mai&aid=20090502-570-OYT1T00463

近隣住民からの通報によって、パトカーを運転していた警察官にキップが
切られたというニュース。

おそらく、住民がパトカーの交通違反を見かけて、その場で指摘したり、
通報したりする例は、相当数あると思われる。
しかし、それがいちいち報道されないのは、取り締まる側と違反者が、
同じ「警察官」だからだ。
それと、通報した市民に対し「あなたの目撃事案はこういう結果になりました」
といちいち報告があるわけではない、というのも理由のひとつ。
通報しただけで、結果を知らされなければ、警察官の違反を
摘発したのかどうかすら、わからないというわけ。

常識的、というか一般的というか、いわゆる「社会通念」としては、
「警察官の交通違反を警察官が見逃す」という行為は、むしろ当たり前の
行動のように思われる。

善悪の問題ではない。
どんな組織でも「身内の恥」を隠そうとする、ということだ。

ただ、それが警察官の場合は、対象が犯罪行為や違反行為となるから、
その「もみ消し」の罪は重くなる。
そのため、今回のように、あたかも「特異な事件」のように報道されるのだ。

パトカーであれば、サイレンを鳴らしていれば、一方通行道路の逆走は
違反にならない。
だから、今回の事件は、おそらく警察官仲間の間では、
「逆走を市民に目撃されたバカなヤツ」と認識されているだろう。
「利口」な警察官は、自分が違反しているとわかった瞬間に、
おそらくサイレンを鳴らし、赤色灯を点灯させて「現場」から勢いよく
「逃げる」はずだ。

というわけで、反論を承知で警察官の「性悪説」について書いたが、
これは、自分自身の実際の経験に基づいている。それは……。

それは、旅行で周囲が田畑ばかりの田舎のペンションに宿泊したときのこと。
夜、窓辺から周囲の景色を眺めようとベランダに立っていたら、
1台のクルマがゆっくりと現れた。

そのペンションは四辻交差点の角地にあり、各方向からの車両の通行状況を
見渡せたが、視界に入ったクルマは、そのクルマ、ただ1台だけで、
ほかのクルマは走っていなかった。もちろん、人通りもゼロだ。

景色を眺めていたので、目の前に久しぶりに現れた「動くもの」に
興味を持ったワタシは、何気なく、そのクルマの動きを追った。

そのとき、ペンション交差点の、そのクルマの進行方向の信号が赤だったので、
交差点に近づいたクルマは「当然止まる」と予測した。
しかし、それが意外な形で裏切られた。

なんと、そのクルマは、いきなりサイレンを鳴らし、赤色灯を点灯させたのだ。
そう、パトカーだったのだ。暗くてわからなかったが。

そして、そのままの速度で交差点を走り抜けた。

最初は、「きっとパトロール中に緊急連絡の無線が入って、
どこかに急行しなければならなくなったのだろう」と思ったが、
相変わらず、そのクルマはゆっくりと走っており、まったく急ぐ気配はない。
しかも、交差点から30メートルを過ぎる頃には、サイレンを止め、
赤色灯も消灯させているではないか。

その数秒の間に、緊急連絡を受け、さらにそれがすぐに取り消されたとは
考えにくい。第一、運転手は、ほとんど加速も減速もしていない。
警察無線が入ったなら、その内容にかかわらず、
少しぐらい、クルマの動き(速度)が変わってもよさそうなものではないか?

このときの状況からは
「赤信号を合法的に無視するためにサイレンを鳴らした」
としか、どう考えても、考えつかなかった。
そして「おそらく、これは警察官としての心得のひとつだろう」と思った。
なぜなら、まったく違和感なく、それをこなした「所作」が、
初めてのものとは、到底思えなかったからだ。

これは「訓練」されているに違いない、と確信した瞬間だった。


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