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#0202@RXレース最終戦 [クルマ]

スタートが遅れて……
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12月6日、筑波サーキット(2000)で、RX-7やRX-8などのロータリーエンジン搭載車だけのサーキットイベント「RE-WARS」の第4回が開催されました。
ワタシが、今年一年、このイベントの中でとくに注目してきたのが、RX-8同士の熱いバトルが見物の「RXレース」。今年は「RE-WARS」の、いちカテゴリーとして、計4戦が組まれました。

これまでの戦績を振り返ってみると、レボリューションのRX-8が、3戦ともポール・トゥ・フィニッシュを決め、今回も優勝を狙って細かいモディファイを施してきたようです。

レボリューションの対抗馬の筆頭が、昨年のチャンピオンであるナイトスポーツ。ただ、今年はマシンを一新し、よりノーマルに近い仕様で戦いに臨んでいます。これまで、ずっと2位に甘んじているだけに、最後ぐらいは優勝したいという思いもあるでしょう。

そして、今回の穴馬になりそうなのが、RE雨宮。エンジンをチューニングしつつリフレッシュしているので、若干のパワーアップが図られている様子で、その走りに期待がかかります。

ところで、RXレースとは別に行われた走行会の中では、「今年の最速車」としての期待がかかる2台のマシン、レボリューション&パンスピードのRX‐7が走るとあって、そのタイムにも注目が集まっていました。そちらを見に来た人は結構多かったかもしれませんね。何しろ、3日後に本番である「筑波スーパーバトル」を控えており、これが最後の練習ということになるからです。

●パンスピード・FD3S(55秒603 RE筑波最速レコードホルダー)
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●レボリューション・FD3S(目指すは最速&54秒台)
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当日の天候は、予報では晴れだったのですが、前日の雨が原因で、朝から濃い霧が発生してしまいました。そのため、なんとスタートが遅れるというハプニングも……。
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予報では気温が上がりそうだったので、できれば午前中の涼しい時間帯にタイムアタックしておきたいというのがショップの思惑でしたが、この霧のせいでクリアな視界が確保できないと判断したコースオフィシャルが、スタートの延期を決断しました。

霧が晴れないと走れない…
でも、霧が晴れると気温が上がってしまう…

そんな、いつもとはちょっと違った緊張感に包まれたパドックで、走行前の最後の調整に励む各ショップのメカニックのみなさん。いよいよですね。

さて、ではエントリー各車を紹介していきましょう。

●レボリューション
大きな変更点はないようですが、「4戦完全優勝」を目指し、万全を期しています。前回、保安基準との兼ね合いで、ドアを純正に戻していましたが、何と、今回はカーボンドアで保安基準適合を証明。改造申請(車検証の記載事項変更)をすれば、公道でも使用可能になったとのことです。そのため、ウインドーガラス自体は、アクリルから純正ガラスに変更されています。ついでに、リアドアのウインドーも純正ガラスになっている(以前はカーボンパネルだった)ので、お手軽に交換できるようになったのは嬉しいところです。
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●ナイトスポーツ
前回(8月)に走らせた仕様のまま、何もイジっていないとのことです。もちろん、ちゃんとメンテナンスを施してはいますが、11月にマカオで行われた国際レース「マカオグランプリ」にショップとして参戦したこともあって、仕様変更を行っている時間がなかったようです。ちなみに、マカオグランプリでは総合2位、クラス優勝を飾っていますが、そのエントリーマシンというのが、去年までRXレースに参戦していたRX-8なんです。もちろん、仕様はそのままではありませんが、RX-8が国際レースで優勝したというのは、ある意味で「快挙」ですから、相当注目されたでしょう。なお、そのときの模様を収録した動画があるそうです。近々、公式サイトにアップ予定。
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●RE雨宮
ストリート仕様の路線のままで、戦闘力をアップするため、エンジンをオーバーホール。ちょっとだけ秘密の加工を施して、約20馬力のアップを果たしているそうです。RX-8で20馬力といえば、ほぼ1割に相当する数値。そのパワーアップ分がどうタイムアップにつながるのか、非常に楽しみではあります。
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●Rマジック
RマジックのRX-8も、今回はパワーアップ系の仕様変更はナシ。ただ、エアロボンネットを新調し、カーボンタイプに変更している。このボンネット、写真で見ればわかるように、かなりアウトレットの数が多く、複雑な形状になっています。「これは型取りが大変そうだなぁ」と思いました。ちなみに、いわゆる「雨よけ」も付いています。
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●レッグモータースポーツ
前回の第3戦(筑波コース1000)は、できたてホヤホヤ(死語?)のフロントスポイラーで武装しての登場でしたが、今回は、さらにボンネットを追加。このボンネットのエアスクープの造形にうっとり(?)。こりゃ、カッコいいですよ。おまけに、リアバンパーにはなんとLEDのリアフォグ(らしきもの)も追加(試作品だそうで、リクエストが増えれば、たぶん市販されるでしょう。私感ですが)。かなり戦闘的なスタイルになっていました。それに、まるであつらえたかのような、スポークサイドをブルーにカラーリングされたウェッズのホイール(>商品名)もグッドマッチング。全体的なバランスもよく、とてもカッコよく仕上がっていると思いました。今回は、デフのセッティングをニューネオバのグリップ特性に合わせて、イニシャルトルクを若干高めにセットしてきたとのこと。そのセッティング変更がどんな効果をもたらすのか? そちらも楽しみです。
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●パンスピード(オープンクラス)
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今回も、「孤高のオープンクラス」のパンスピードです。ただ、霧のためにタイムスケジュールが変更になり、それを受けてクラス分けも変わったため、RXクラスとの混走ではなく、走行会の枠で走ることに。残念ながらレースでのバトルは見られませんが、逆にタイムアタックへの楽しみが増えました。今年はタイム更新がなるのか?

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この日のベストタイムは「57秒101」でした。エンジンを組み直したそうで、
そのマッチングを見るためのテスト走行としてはまずまずの結果でしょうか。

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パンスピードのRX-8は、片岡龍也選手がドライブ。ベストは1分01秒026。

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こちらのRX‐7も片岡選手ドライブ。57秒173をマークしました。

今回のRXレースでは、フリー走行は1回のみ。その後、予選、決勝というスケジュールになっていました。フリー走行開始時は気温が低かったようで、予選時の気温上昇の度合いを読んで、各ショップともセットアップをしていました。「様子見」といったところでしょうか。また、担当ドライバーが、別のクラスにエントリーしているタイムアタックマシンにも乗っていた関係で、どのクルマがどれぐらいの周回数をセッティングに費やしたのかが、端から見ているだけでは判断できませんでした。

■予選
今回のRXレースでは、ショップクラス、と一般ユーザークラスの混走。練習走行、予選ともに同じヒートで走るので、グリッドも、その順番通り、単純にタイム順になりました。そのタイムを見ると、ショップのマシンと一般人のマシンにあまり差はありません。これがレースとなると駆け引きやミスなども絡んで、タイム順通りには行かないのかもしれませんが、タイムを見る限りにおいては、かなりの混戦が予想されました。

●予選結果(カッコ内はゼッケン。Sはショップクラス、それ以外はユーザークラス)
1. [ 3]レボリューション(S) 1'05.344
2. [ 2]ナイトスポーツ(S) 1'05.915
3. [ 1]RE雨宮(S) 1'06.380
4. [11]エイトリアン 1'06.883
5. [ 4]レッグモータースポーツ(S) 1'06.926
6. [17]小林暁 1'07.097
7. [14]松尾充高 1'07.150
8. [18]清水隆広 1'07.903
9. [ 5]Rマジック(S) 1'08.112
10. [15]田村健二 1'08.286
11. [19]中西章男 1'08.674
12. [16]平井芳文 1'08.839
13. [13]市川彰 1'08.964
14. [12]島澤勇樹 1'09.367

■決勝
日も傾いた午後3時半すぎ、決勝レースが始まりました。フォーメーションラップの後、各車グリッドに着き、スタート。レボリューション号(菊池選手)は1周目から飛び出し、トップを堅守したまま1コーナーをクリア。予選2番手のナイトスポーツ号(谷川選手)もなんとか食らいついていこうとしましたが及ばず、逆に3番手のRE雨宮号(池田選手)に迫られる接近戦となりました。
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1周目からレボリューションはトップをキープ

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ナイトスポーツ号も、RE雨宮号に猛追されながら、レボリューション号を追う
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熾烈な3位争い。誰かひとりがミスをすれば順位が大きく変わるシビアさだ

その後ろに、予選クラストップのエイトリアン号(ゼッケン11)をスタートでかわしたゼッケン17番・小林選手が着けています。レッグモータースポーツ号(倉迫選手)は2台の後ろからプレッシャーをかけ、スキを突いて抜こうという作戦のようです。

2周目に入ると、徐々にグループが形成されてきました。トップのレボリューション号からやや離れて、ナイトスポーツ号とRE雨宮号がテールtoノーズの激しいバトルを展開。一瞬のスキが勝負を左右する大事な局面です。その緊張感はスタンドにも伝わってきました。
第3集団は、エイトリアン号、小林号、レッグ号の三つどもえです。この3位争いが、もっとも白熱していたといってもいいかもしれません。前2台の動きを見つつ、5位のレッグ号が何度か仕掛けていきます。このバトルも、第1ヘアピンで見ているとかなり楽しかったですね。
結局、グループ形成された順位はほぼそのまま、大きく変わることなくレースは終了。見事にレボリューション号が、完全優勝を飾りました。
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優勝を決め、ウイニングランでドリフト走行を披露。写真のデキが悪くですみませんが、菊池選手は手を挙げて声援に応えていました。
追加情報:レボリューションでは、RXレースの完全優勝を記念して、キャンペーンをやっています。詳しくはwebサイトで。

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第4集団で上位をうかがうRマジック号

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ナイトスポーツ号をテールtoノーズで追い立てるRE雨宮号

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3~5位争いで終始白熱した走りを見せたレッグ号

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一般ユーザーの優勝は、小林選手。ガッツポーズの瞬間です

一般ユーザークラス(ヨコハマカップ)は、小林選手が優勝。ポールポジションながら、スタートで小林選手にかわされたエイトリアン号も必死に追い上げましたが及ばず。この2台のバトルは、いつ見ても面白いですね。
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惜しくもクラス2位となったエイトリアン号。来年こそリベンジしてください

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参加のみなさん、お疲れさまでした

RX-8の一般ユーザー同士のレースは、ベストタイムが接近していることもあって、走行会とはまた違った楽しみというか、期待感を持ってレースを見られます。ぜひ、来年も2台のバトルを見たいものです。RX-8関連の走行会は来年も要注目です。
情報はココから↓
(RX-8好きオーナーのブログ)

走行会全般はココから↓
(サーキット倶楽部)

●賞品
今回のエイトリアンカップの賞品は、なんとアドバン・ネオバを1台分(4本)。RX-8ではストリートラジアルでサーキット走行を楽しんでいる人が多いだけに、この賞品はありがたいですね。今回の優勝者である小林選手、おめでとうございます。
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●表彰台
RXレースの優勝は、レボリューション&菊池靖選手。今年は「全戦ポールtoフィニッシュ」という完全優勝です。来年、レボリューションは3ローター仕様でオープンクラスにエントリーするとも噂されており、さらに菊池選手に期待がかかります。2位はナイトスポーツ&谷川達也選手、3位はRE雨宮&池田克久選手でした。この2台のバトルも見ていて面白かったです。
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●レース結果 ショップクラス(10周)
順位 タイム
1. [ 3]レボリューション(S) 11'13.335
2. [ 2]ナイトスポーツ(S) 11'14.297
3. [ 1]RE雨宮(S) 11'14.783
4. [ 4]レッグモータースポーツ(S) 11'25.010
5. [ 5]Rマジック(S) 11'34.285

●レース結果 一般ユーザークラス(10周)
順位 タイム
1. [17]小林暁 11'23.692
2. [11]エイトリアン 11'24.747
3. [18]清水隆広 11'32.261
4. [14]松尾充高 11'32.644
5. [15]田村健二 11'35.284
6. [19]中西章男 11'46.798
7. [13]市川彰 11'50.476
8. [12]島澤勇樹 11'51.347
9. [16]平井芳文 12'08.048
※敬称略

というわけで、今年のRXレースも4戦が無事終了しました。来年の日程については、現時点では公表されていません。もしかすると、開催されないかもしれないというウワサもありますが、何とかロータリー車、そしてRX-8オーナーのためにも、来季もシリーズ戦として開催してほしいと思います。関係者のみなさん頑張ってください。
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●おまけ
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そういえば、筑波サーキットのセーフティカーもRX-8でしたね。
フォーメーションラップのときは、「ぜんぶRX-8」という感じで壮観でした。

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筑波サーキットのホームストレートのブリッジ看板が変わりました。
しばらく見ないうちに…。
それまでは、「マツダ」がスポンサーだっただけに、寂しい限りです。
これもNR-Aが終わっちゃったからですかね。
これで、マツダがモータースポーツをサポートしているのは、
アメリカだけになっちゃいました…、残念。


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