#0017@警察手帳はもはや「印籠」ではない

４５歳巡査部長が公園女子トイレに侵入

http://www.so-net.ne.jp/news/cgi-bin/article.cgi?gid=mai&aid=20080607-570-OYT1T00337

この警官、のぞき目的で侵入したところ、女子中学生と鉢合わせになり、警察手帳を見せてその場をしのごうとしたらしい。しかしながら、賢い中学生は通報したので、こうしてニュースになった。通報がなかったら事件にもならなかったわけだから、もしかすると、この手の「手帳の不正使用」はわりと頻繁に起きているのかもしれず、今回の一件は「氷山の一角」に思える。

この「手帳さえ見せれば何とかなる」という意識は、警察官ならむしろ「当然」に持っているものなのかもしれない。たしかに、普通の人はいきなり警察手帳を見せられると、反射的に「抵抗しちゃいけない」と感じ「協力しなきゃマズいだろ」と思う。

しかし、そこにつけ込んで、手帳を悪用する事件も起きている。過去に、職務に関係ないのに、手帳を見せて無賃乗車を行った輩（ヤカラ）もいた。今回の事件以外にも、きっと「私用」で手帳を使った警官はヤマほどいるはずだ。それが表面化していないだけの話ではないだろうか？

そういえば、数日前に福岡で警察官が暴力団員らしき集団に暴行されて手帳を奪われた事件があったが、このときも、事実上、「手帳の免罪符的効果」、つまり「黄門さまの印籠」的な効能は発揮されなかった。彼らは警察手帳にはビビらなかったのだ。

これからは、警察官のみなさんも「手帳を見せるだけで何とかなる」と考えない方がいいだろう。もしホントに危険な捜査なら、拳銃を構えてから手帳を見せないと効果はないかもしれない。一方、不正使用を防ぐためには、一般人側の意識も変えたい。もし心当たりもないのに目の前で警察手帳を提示されたら、今回のトイレの一件の女子中学生のように、そこに書いてある名前を記憶しておくぐらいの冷静な対応を心がけるべき。何しろ、偽造警察手帳を使った犯罪もあるぐらいだから。

ワタシがもし手帳を見せられたら、自分の手にとってよく見て、ついでに「コピーしていですか？」と聞きたいと思う。さらに時間があったら、警察署に電話して「この人、ホンモノの警官ですか？」と聞きたいと思う。それは警察をからかうためではなく、いかに一般人に信用されていないかを知らしめるためだ。コピーはともかく、警察署に問い合わせるのは「まっとう」な行為であるはずだ。それぐらいの「勇気」は持ちたい。

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コメント 1

警察官も自衛官も不祥事だらけ。だめですね～
by shinwa (2008-06-07 21:57)