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#0018@ガソリンの代替燃料 [クルマ]

ガソリンが高い。

今日、仕事帰りに給油しようと思ったが、ガソリンスタンド(GS)の看板の、その表示価格を見て反射的にGSに入るのを避け、通り過ぎた。「ハイオク182円」は、反射的に行動するには十分すぎる理由になるはずだ。

ただ、おそらくこの行動は「次のGSはもうちょっと安いかもしれない」という潜在意識に根ざしたものでもある。少しでも安いところに行こうと思うのは小市民の性(さが)だろう。

しかし、そういうちょっとした「迷い」も、長い目で見れば大して意味のある行動とは思えない。何しろ、値段の多寡にかかわらず、「いずれ給油しなければならない」のだ。このガソリン高を乗り切るすべは、われわれ小市民にはない。

この「高くても安くてもガソリンを入れざるを得ない」という状況が、じつは一番やっかいだ。つくづく、今ほどガソリンが高くない時代に試験的に販売されたアルコール燃料が、もっと早く実用化されていればよかったのに、と思う。

たとえば、スーパーマーケットで食料品を買うとき、「今日はホウレンソウが高いから小松菜にする」とか「そばを買いに行ったけど、うどんが安かったから買う」ということがある。消費者は、高ければ無理して買わないという選択が可能だ。しかし、ガソリンは選べない。ほかの燃料を入れるわけにはいかないのだ。だから、クルマに乗る限り、ガソリン代に関しては家計のやりくりが通用しない。

現在、次世代の自動車として水素自動車、電気自動車、燃料電池車が注目されているが、これらの自動車がいくら高性能でも、世界中で現在走り回っているガソリン車と完全に入れ替わるには、数十年の歳月を要するはずだ。しかも、その間もガソリン車は走り続けなければならない。そう考えると、現状のシステム(エンジン本体や燃料供給装置、燃料貯蔵装置)のままで、燃料だけをほかのものに変更して走行できるような、そんな「代替燃料」の開発も急ぐべきではないだろうか?

かつて、アルコール燃料は税制面でガソリンより有利ということで、その分安価に販売することが可能ということもあり、普及しそうになったが、いろいろと「障害」があって、代替燃料として確立されることはなかった。もちろん、現代のテクノロジーであれば、単純にアルコール燃料を消費するより、燃料電池車の燃料として使った方が、二酸化炭素的にも有効なのだろうが、やはり平行して代替燃料も開発してほしい。

もし、ガソリン単価が200円を超えるようになるなら、その前に100万円以下の電気自動車を、せめて各自動車メーカーそれぞれで1モデルずつぐらい実用化し、インフラも含めて普及させてほしい。そうでもないと、ホントに「ガソリンのために働く」人たちがどんどん増えるだろう。

そういえば、結局、今日はどこのGSにも入らず帰宅した。単に結論を先延ばししただけで、「いずれ給油する」ことには変わりはないのだが……。明日になったら安くなるなんてことは、ないだろうけど……。


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