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#0053@サイドカーに犬を見た [映画]

映画「サイドカーに犬」を見た。

たまたまテレビをつけたらWOWOWにチャンネルが合っていて、ちょうど映画が始まったばかりだったことから、つい、最後まで見てしまった。もともと、予約録画をしなかったぐらいなので、この映画にはそれほど期待していなかったのだが、場面設定やセリフ回しなんかがちょっと面白くて、つい最後まで……。

クルマ好きにとっては、「意外な設定」が楽しいかもしれない。配給が2007年で、設定が20年前ということだから、背景は1985~7年あたりのはずなのだが、そこに登場するクルマは、さらに10~20年昔のもの。道路やビルが「現代」なのに、なぜか1970年代のマーク2やクラウンバンが登場する。中古車屋ではケンメリやハコスカ、スバル360が売られているが、これらはすべて、1987年にはすでに「旧車」扱いになっていたはずで、その設定のミスマッチがまず面白かった。そういえば、劇中で山口百恵の「プレイバックパート2」を竹内結子が歌い、「真っ赤なポルシェがあるかも」というようなセリフを吐くが、よく考えると、この時代設定こそ、ジャストタイムということになる。1985年には山口百恵はすでに結婚し、引退しているからだ。このあたりは、実際にこの時代を生きた人なら映画を見ればすぐわかるだろう。

ところで、タイトルの「サイドカーに犬」だが、原作の小説を知らない人にとっては(私も知らないが……)、タイトルに「犬」とあれば、愛らしい犬が登場することを予想して映画を見に行くだろうから、そういう意味では見事に裏切られる。「犬」は主人公の一瞬の記憶だけで、ストーリーにもほとんど関係ないからだ。もしかすると、原作では「犬」がキーワードになっているとか、根底に流れるテーマに関係があったりということもあるのかもしれないが、映画を見る限り、それは感じられない。

だから、犬ではなく、、竹内結子の演技力に期待したい人にこの映画をおすすめする。場面を個々に切り取ってみると、長ゼリフがいくつかあって、引き込まれることも多々あった。それと、ほんの数分しか登場しないが、樹木希林の味のある演技も相変わらずで「さすが」。


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コメント 6

ジョン

ペンギンにひかれてファン広場から来ました。
ソネくじいただきました。
by ジョン (2008-12-13 11:55) 

めるも

「サイドカーに犬」、原作は読みましたけど、
あれを映画にするのは難しいだろうなぁ~と感じます。
映画になったのも知らなかったので、
今度観てみます。
原作も、特に犬がなにか・・・って無かったような気がします(笑)
by めるも (2008-12-14 00:52) 

ホシ

映画に疎いので全然知らないんですが、犬はほとんど出てこないんですねー。タイトルなんてそんなもんなのかも。でもちょっと不思議(^_^)
by ホシ (2008-12-15 12:06) 

minoes

くじ、もらいますね♪
by minoes (2008-12-16 03:26) 

のり

WOWOW、私も録画しました。(まだ観てないけど)
感想を読んで、早速みてみようと思いました。
ソネくじいただきます!

by のり (2008-12-18 14:21) 

ミルク

そそられるタイトルですねー
くじだけ頂いていきます~
by ミルク (2008-12-22 10:23) 

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