#0072@電話で勧誘商法

マンション勧誘「逆ギレ商法」横行…脅しや暴力の業者もhttp://www.so-net.ne.jp/news/cgi-bin/article.cgi?gid=mai&aid=20090323-570-OYT1T00180

このニュースを見て「そういえば我が家でも……」と心当たりがあるので書いてみる。

いわゆる「勧誘」の電話は、ほぼ毎週、土日になるとかかってくる。おそらく、サラリーマンが休日で在宅している確率が高いからだろう。

我が家の場合、以下のものが多い。

1. 分譲墓地
2. 傷害保険
3. プロバイダー乗り替え
4. ハウスクリーニング
5. 株取り引き

保険関係、プロバイダー関係は、まともな企業の名前でかかってくるが、にもかかわらず「リピーター」も多い。たぶん、主婦がテレアポのアルバイトでやっているのだろう。連絡先リストの情報を社内で共有しないから、そういうことになると思われる。ハウスクリーニングなんかは、「今回に限り１０００円」とか「エアコン２台なら１台分サービス」などと誘うが、どこの馬の骨かわからないヤカラを、部屋の中まで招き入れるつもりはないので断る。

ところで、マンションの勧誘だが、最近はめっきりかかってこなくなった（それでベスト５から外れた）。ただ、最後の勧誘が、ニュースにあるような「逆ギレ」だった。

マンション購入を勧める相手に、私は「不動産取り引きには興味がない」と答えた。すると、電話の相手は「現状のお住まいに不満がないなら、資産運用としてどうですか？」と聞いてきた。「だから、興味がない、といったでしょ？」と答えると

「なんでですか？　日本人の多くがマイホームを夢見て頑張っているんじゃないですか。なのに『興味がない』とは、あまりにも失礼だ！」

と逆ギレされた。いや、そりゃ、みんな頑張ってるんだと思うが、こちらには関係ない。おいそれと「じゃあ、買います」といえる商品ではない。それに、もし興味があるなら、自分で信用できそうな不動産業者を探す。

その後、そういうやり取りが面倒になって平日昼間の着信はすべて「留守録」に設定した。普通、勧誘業者は留守電に切り替わると電話を切るが、その不動産業者とおぼしき男は、留守電に「また居留守ですか？　逃がしませんよ。お宅はわかっているんですから」とか「おかげでクビになりそうですよ」などとメッセージを残すようになった。たぶん、ほかの人にも買ってもらえなかったのだろう。または、個人的に恨みを買ったのか、毎日のようにメッセージを残すようになった。

「コレって、立派な脅迫だろ？　こんなヤツを営業担当として雇う企業の見識もおかしいだろ？」と思ったが、こちらが電話に出ないので、相手の会社名などの連絡先がわからない（ナンバーディスプレイ契約をしていないし、ＮＴＴに確認したら非通知設定だった）。１か月近く、そういう電話に悩まされたが、あるときからピタッと止まった。きっと、クビになって勧誘の必要がなくなったんだろう。

そのほか、恐いと思ったのは「ふとん販売」の勧誘。１日に何度も電話してきて「１セットでいいですから……」と懇願する。そのたびに「必要ないから」と断ったところ、日暮れ時になって「今日中に契約を取らないと、ボク、ヤバいんです。今、家の前に行きますからお願いします」という電話。何がヤバいんだかわからないが、そういわれても買うつもりはないから、「家に来るんなら、いい機会だから、そこでキッパリ断ろう」と思って待っていた。しかし、彼は来なかった。きっと「家に行く」といえば、相手が恐怖心から譲歩すると思ったのだろう。それが彼の最後の手段だったのかもしれない。しかし、そう考えると後になって恐くなってきた。

昔からいわゆる「押し売り」の手管は「泣き落とし」か「脅し」と相場は決まっている。今どきは、そういうかなり危ない売り方をせざるを得ない人が多いのだろう。振り込め詐欺や耐震工事の水増し請求なんかも、レベルとしてはそれほど大きな違いはないように思える。

今の世の中、生きていくのは大変だ。自分がこうした「無理やり勧誘する側」にいないことがラッキーなんだと、感謝すべきなのかもしれない。

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