#0099@転職はダメなの? [ニュース]
「中大教授殺害 物に当たるバイオリン少年」:イザ!中央大学の教授が卒業生に殺害された事件では、容疑者のプライベートな部分が次々と明かされている。
もし、自分の同級生だった人物が、数十年後に大きな事件を起こしたとしても、テレビのインタビューに答えるつもりなんかないが、「元同級生」とか、「近所の人」が、マスコミの人間に聞き取り取材をされている風景を想像するだけで、胸が悪くなる。そんな仕事もマスコミの仕事のうちなのだろうけど。
そんなプライバシーの中で、「就職しても長続きせず、何度も転職している」ということが、どのメディアでも報じられるようになった。
もちろん、その意図するところは、「就職したけど長続きしないのは教授のせいだ」と容疑者が思いこんでいるフシがある、ということを説明するためで、動機を意味づけするための情報なのだろうけど、何だか、その記事の書き手が「転職者」そのものを良く思っていないように感じられてしまう。
記事の本意と違うところで、「転職を繰り返すヤツはダメ人間だ」と書き手が主張しているように感じられてしまうのだ。
いや、大手出版社、新聞社の人など、転職未経験者がそういう記事を書いているのなら、あえて批判はしない。その書き手にとって、転職は「よろしくないもの」であり、終身雇用を正義と感じているのであれば、それが文面に表れてしまうのは仕方がないからだ。
問題なのは、「書いている本人が転職経験者である場合」だ。
その書き手が転職者を卑下するようなニュアンスで記事を作成するのは見過ごせない。
それはあまりにも「こずるい」やり方ではないか? いくらマスコミの仕事が「何でもアリ」だとしても。
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