#0247@「走り屋」らしい [ニュース]
So-netニュース記者会見の映像を見た人ならおわかりと思いますが、トヨタの社長はプリウスのブレーキペダルを踏み込んだときの印象として、「抜ける」という表現を使っていましたね。
トヨタ、世界で43万台リコール
さすがに「レースにも出る社長」らしいコメントですね。クルマ好き、というか走り好きの人なら、この「ブレーキが抜ける」という表現が、どういうペダルフィーリングを指すかが理解できると思います。まさに「言い得て妙」という表現でしたね。
常にちゃんと整備された、しかも年式が新しいクルマに乗っている人にはわかっていただけないかもしれませんが、ワタシのように普段から古いクルマに乗っていたり、さらには仕事で「壊れかけたクルマ」や、「整備に手抜かりのあるクルマ」に何度も試乗していると、一度や二度は「ブレーキが抜ける」という現象を経験するものです。ここでは技術的な説明は省きますが、要するに何らかの原因で、ブレーキが利いていない瞬間、というのが発生してしまうわけですね。それはそれはオソロしいことです。
もし、この「抜ける」が発生したときには、「何度も踏み直してみる」しか危険回避の方法はないので、とりあえず、ブレーキを踏み直します。「連射」でポンピングブレーキを踏むとかします。それでダメならサイドブレーキを使います。
幸い、今まではそれで何とか事故に至らずに済んでいます。
今回のプリウスも、「抜けた」と思ったら、さらに強くペダルを踏み込めば制動力はすぐに復活するようですので、とりあえず「リコール作業待ち」で、どうしても乗る必要がある人は、心得ておくといいと思います。
ただ、一般人はブレーキを操作する力、これを「踏力(とうりょく)」といいますが、その力がもともと小さく、いわゆる「パニックブレーキ」(危険回避のための急ブレーキ)のときでさえ、大して強く踏んでいないと言われています。
ですので、プリウスで「抜ける」が起きたら、これまでにないぐらい強い踏力で、ブレーキペダルを踏んでみてください。ABSが付いていますから、それでもブレーキロックしないと思います。
本当は、広い駐車場で路面が凍っているようなところで、この「ロックするかしないかの境界線」を体感しておくといいんですけどね。
自動車ディーラーやJAFの会員団体が行っている「ドライビングスクール」に行くと、こういう体験をさせてもらえたりしますのでオススメです。
本当に止まりたいときにはブレーキを「強く踏める」、そんなドライバーになりましょう。
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