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#0249@法律の不備 [ニュース]

時事ドットコム:逃走の18歳少年を逮捕=連れ去られた少女保護-暴力相談で2度警告・石巻3人殺傷
どのメディアも、「まったく、いったい警察は何をやっていたのか!」という非難の意図を込めて、ニュース記事を掲載していますね。

この記事を読んだ警察官が、もし「一般人」としての目線で考えたなら、きっと「やはり保護すべきだった」と思うのではないでしょうか。

よく、「子供の虐待」の案件では、親が反省しているように見えた場合、子供を強制的に施設に入れることができず、その結果、暴力が繰り返されるという問題があります。
結果的には、今回の事件も、同じ理由で、防げなかったような気がします。

その「理由」とは、「法律の不備」とも言える矛盾です。

何が問題かというと、「連れ去り」に関しては「未成年者略取」と、年齢を限定した容疑が適用されているのに、被害届に関しては「おとな扱い」になっている点です。
警察は「本人の意志で被害届が出されなかったから、保護する義務が発生していない」という主旨のコメントをしています。

ワタシには「聞き苦しい言い訳」にしか思えませんが、制度上・法律上の観点でいえば、これは仕方がないことのようです。警察官は法律の番人なので、どんなに倫理に反していようとも、「法は法」として処理することになっているからです。

でも、これでは法律が暴力の被害者である「未成年者」を保護する義務を放棄しているのと同じことです。18歳が「おとな同然」だから、自分の意志で被害届を出せるかどうか決める、というなら、18歳なら「おとな同然」だから、連れ去られても、おとなと同じ扱いにならなければおかしいですよね?

これが、まずひとつの矛盾。

それともうひとつ、「暴力」の摘発には被害届が必要なのに、「略取」の場合は目撃者や証人がゼロでも逮捕できるというのは、どこかおかしいという気がしませんか?

これでは、「家に乗り込んで、その場で殴るのはOKだけど、連れていくと即逮捕ですよ」と、暴力を「予定」している犯罪予備軍に犯行の余地を与えているのと同じことになります。

どうにかならないですかね、この矛盾。
現場の警察官に「言い逃れ」をさせないためには、法律を変えるしか方法はないと思います。
被害届がなくても警察の強制力で被害者を保護できるようにしてもらわないと、同じような事件は次々と起きると思います。

警察官だって、「昨日、相談に来た人が、今日、死んでいる」となれば、無念を感じざるを得ないでしょうしね。


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