#0264@「とっさ」の使い方

インスリン事件：２４歳看護師逮捕　京大病院の担当者

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100303k0000m040097000c.html

>同容疑者は大学の調査に「（事件の）３カ月ほど前から、自分が当番の日に患者の急変が多いと同僚から軽口を言われたことを気に病み、とっさに正常な思考ができなくなった」と話し、「迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪したという。

(※ニュース記事より引用）

上記のような理由により、患者の血糖値をコンピュータに入力するときに、本当は異常な低血糖なのに正常値を書き込んだ、ということのようです（ちょっと、「とっさ」の使い方が変なので、わかりにくい文章ですが……）。

これがもし本当なら、残念ながら、この看護士は「患者をモノとしてしか見ていない」、ということになりませんか？　「目の前を流れる製品」か「管理すべき商品」程度にしか考えていないと言われても仕方がないと思います。

こういうことをすれば後で問題が起きるということぐらい、わかってやっているんでしょうけど、その「問題」が人の死につながることだという認識が希薄なような気がします。

もっとも「生死の境」に近い存在である病院関係者が、「自分の当番はツキがない」と考え、人の命を犠牲にしてでも自分の仕事を軽減したいと考えるようでは世も末です。

それとも、目の前で何人もの人の死を見続けると、そういう「神経」になってしまうのでしょうか？

だって、「だれが当番の日に急変が多いか」を、「軽口」として話していたわけですよね、この「現場」では。

人の死に「狎（な）れすぎ」るとこうなるのでしょうか。こわいことです。

タグ：入院患者はモノ扱い とっさ 改ざん