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#0297@首都高の規制 [ニュース]

So-netニュース
警官が発炎筒置き忘れ、車全焼…都に賠償命令
>判決によると、警視庁高速隊は2006年9月14日夜、要人警護のため首都高速都心環状線外回りの浜崎橋ジャンクション付近で通行を全面規制し、同隊員が6本の発炎筒に火を付けて路上に置いた>
(ニュース記事より引用)

そして、この発煙筒が原因で、「規制によって停車させられていた車両」が燃えたというわけですね。
警官にとっては、民間人のトラックよりも、「要人警護」の方が重要なんですね。任務ですから。そのために出動しているわけですからね。
でも、「火の始末」ぐらい、ちゃんとしてほしいですね。これは「警官であるかどうか以前」の問題です。しかも、そんな「子供の火遊び」同然の過失なのに、原因者が警官であるというだけで、4年も裁判をやらなけりゃいけないって、どういうことなんですか?

もしかすると、「オレのせいじゃねぇ。オマエのクルマの整備不良が原因だろ?」って、警官が開き直ったってことですか?

その経緯がニュース記事では触れられていないのが残念ですが……(重要なことなんですけどね)。

それはともかく、首都高速というところは、この案件のように、「要人警護のため」と称して、突然、その通行が規制されることがありますね。仕事などで首都高速を使う機会が多い人なら、一度や二度はその現場に出くわしたことがあるんじゃないですかね。
もしこれが、普通の道路での警護だったら、要人を乗せた車両の前後にパトカーや白バイが連なって移動していたとしても、迂回することができるんですけど、でも、首都高速では、それがほぼ不可能なんですね。

なぜなら、要人の所在がテロリストなどにバレないよう、警護の隊列がどこに登場するかを、一般のドライバーが予測できないようになっているからなんです。そのため、「この先、警護で混むから、手前で高速を降りておこう」という作戦が通用しないんです。しかも、警護の隊列とともに、徐々に規制が解除されていくならともかく、予定された区間を隊列が通過するまで、パトカーや白バイがバリケードとなって、通行を完全に封鎖してしまうこともあり、そんなときは「完全停車」になります。

そのため、ヘタをすると、規制された車両の列の最後尾では、「止まっちゃったけど、前で何が起きてるの?」なんてことにもなるわけですね。トイレに行きたいときなどは大変ですよ。

ちなみに、こういう状況では、明らかにその区間では「大渋滞」が起きているハズなんですが、カーナビに搭載されている「VICS情報」でも、渋滞の情報は表示されません。これは、ひとつにはVICS情報にもタイムラグがあるので、更新が追いつかないということもありますが、大渋滞が起きていることを「悪意の第三者」に知られると、要人の所在がバレてしまうので、故意に表示させないようにしているとも言われています(つまり「権力」で、ってことです)。

とくに「皇居」付近には、一般車両が通れない出入り口がいくつかあり、「さっきまでいなかったはずの白バイが目の前に現れた」なんてことも起きますので注意しましょう。

では、万が一、「たまたま規制の列に紛れ込んでしまった」場合、ドライバーとしてはどうすればいいんでしょうか? 首都高速の本線上で完全にストップしている状態ですよ? ドライバーの心理としては、「いつ動き出すかわからないから、エンジンをかけたままスタンバイしておこう」と思いますよね? 果たして何分待たされるかわからないとしても、たぶん、多くのドライバーがそうすると思います。車外に出るのは危険だと判断し、とにかくそのまま待つという人も多いでしょう。

今回、トラックに乗っていたドライバーも、きっと「そんな感じ」だったのではないでしょうかね。もしかすると、自分のクルマの近くに発煙筒が置かれているという「自覚」はあったかもしれませんね。でも、「クルマから降りるべきではない」と思って、ずっと待っていたのかもしれません。「どうせ発煙筒の火なんて、すぐ消えるだろう」と思っていたかもしれません。しかし、警官や道路パトロールの人たちが使う発煙筒は「業務用」で、かなり長時間、燃え続けます。炎の大きさも、普通のクルマに常備されている発煙筒とは段違いです。

つまり「高性能な発煙筒」なんですね。だから、クルマが燃えてしまったのかもしれません。しかも、それを6本置いたとのことで、そのうちの1本以上が、クルマに近い位置に行ってしまったのでしょう。

しかし、そうはいっても、やはり、この「発煙筒の管理」の義務を負っているのは、そこに発煙筒を置いた「警官その人のみ」です。「発煙筒の火が燃え広がる可能性」というものを、極力排除しなければなりません。

それを怠ったから「子供の火遊び同然」と批判しているわけですが、きっと、それでも警察組織は当初の目的であった「要人警護」に成功したことを以て「よし」とするんでしょうけどね。そうやって当該警官を慰めるでしょう。警官だって、裁判で負けたからといって、自分が賠償金を払うわけでもないでしょうしね。「ちょっとクルマに近すぎたかなぁ……」ぐらいにしか思わないのではないでしょうか。


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