#0302@NHKの勘違い [ニュース]
NHKアナ「配慮に欠けた発言」、W杯中継で謝罪(読売新聞) - Yahoo!ニュース最初、このニュースを見たとき、意味がわからなかったんですが、テレビ番組表を見直して、ようやく「把握」できました。
日本vs.オランダは、BS1とテレビ朝日系で同時中継なんですね。しかも、番組開始時刻まで、20:10分と同じです。
問題は、両者の視聴率競争に勝つために「NHKはCMがありません」と発言してしまったことなんですが、ワタシに言わせれば、これはNHKアナウンサーの大きな勘違い、つまり「おごり」です。
たしかに、最近は見られませんが、過去にはプロ野球中継でも同様の事例はあり、その場合、「CMのないNHKの方がいい」と評価されたこともあったでしょう。
しかし、サッカー中継の場合、基本的には「前後半それぞれ45分の間」には、CMは入りませんから、野球とは違うんですね。試合だけを見るなら、民放もNHKも同じなんですね(実況・解説のコメントは別として)。
それに、ワタシもプロ野球中継をよく見ますが、NHK系列(BS系、総合テレビも含む)で中継される場合、「よほどのことがない限り試合終了まで中継される」ということがメリットなのであって、CMがないことはそれほど「ありがたい」とは思いません。
そういう「視点」で、今回の問題を捉えてみると、
「NHKが主張したかったのは、試合そのものではなく、前後の番組の中にCMがない優位性」
なのではないか? と勘ぐってしまうわけですね。民放が越えられない絶対的な優位性をアピールしたということです。これが「おごり」だと思うんですね。
いわゆる「特番」の視聴率を稼ぐための発言だったと受け取られても仕方がないでしょう。
今回の「2局同時中継」は、そもそも「難視聴地域」への対応策であったはずなのに、BSチューナーが普及しているということもあって、結果的に視聴率競争を煽ってしまったというわけです。
だいたい、今回のワールドカップに関しては、個人的な意見としては「特番」に時間枠を割きすぎだと思います。試合開始時刻は日本時間で、20:30、23:00、27:30、と決まっている(グループ予選の場合)のに、20:30開始の試合の特番を、19:00から放送していたりしますからね。そのくせ、視聴率が採れそうにない(つまりスポンサーの見込みがない)、27:30からの試合のほとんどが中継されないという「片手落ち」ですからね。いかにテレビ局が、イベントそのものよりも「視聴率とスポンサー料」のために動いているかを如実に表しています。どうせ、好きな人は「自分が生で見られない」と思ったら録画して見ますから、視聴率もCMも関係ないんですけど、テレビ局はそのあたりをどう理解しているのかナゾです。
ちなみに、特番に時間を割くのにはもちろん理由があって、「試合中の45分×2」の時間の中でCMを流せないので、スポンサーとは、「その前後の特番で流します」と契約しているからなんですね。
つまり、「サッカー中継の特番は、そもそもCMのためにある」とも言えるわけです。特番を録画して確認してみればわかることですが、トータルのCM時間数は、かなりのものになるはずです。ハーフタイムの間のCM時間をカウントするだけでもわかるでしょう。
このような事情があるからこそ、NHKのアナウンサーが、つい口を滑らせて「ウチはCMありません」と言ってしまったりするわけですね。
でも、繰り返しますが、「サッカーの試合を見るだけ」なら、CMの有無は関係ありません。
NHKには、その点を「自覚」してほしいですね。
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