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#0308@ヤマトがね [テレビ番組]

TBSに何のメリットがあるのか

木村拓哉主演の映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」が話題になっている。もちろんこれは「宇宙戦艦ヤマト」の実写版である。

「エネルギー充てん120%」の意味がわからず使っていたリアル世代としては、たしかに気になる映画だ(毎回120%で波動砲を発射するなら、それが100%じゃないか? と今でも思う)。

映画の前評判を見ると、「アニメに思い入れがある人は見ない方がいい」とか、「キムタクの演技が…」などと否定的なものが多い。

そもそもこうした古い作品の映画化については、時代的な「運」もあると思うので、じつはその「デキ」にはあまり期待していない。「時代的」とはつまり、本来ならば、もっとずっと前に「ヤマト」は実写化されていてもおかしくはなかったからだ。松本零士(時)と西崎義展の裁判沙汰さえなければ、もっと早く実写化されていただろうし、現在よりも高い人気を得る可能性があったはずだからだ。

個人的には、今のところこの作品を見る予定はない。
「BSで放送されれば見てもいいかな」というぐらいだ。

前評判が悪いから見ないのか? たしかにソレもある。でも、それで作品を評価するのは卑怯だ。ただ、他人の評価を基準に映画を語るぐらいなら、見ない方がいいとも思う。どうしても評価したければ見なければならないし、別に見なくてもいいし…、という心理なのだ。

そういう「小さな葛藤」があったが、とりあえずそれを「見ない方」に思い切り押し込んでくれたのが「TBS」だ。
執拗で無礼で脳天気な「映画の番宣」、それが理由だ。バラエティやクイズ番組やあれやこれやと、映画の宣伝のために出続ける出演者たち。自社CMだけならまだしも、ゲストや特集として番組に組み込むのだから許せない。その番組を純粋に楽しみたい「固定客」をナメている。
そもそも最近は、スポンサーを取れないためか、CMの総時間枠が減っているらしく、その穴を埋めるべく、やたらと「番宣」が多く、自社CMやバラエティ番組での長めの紹介コーナーだけでは飽きたらず、番宣だけの番組があったり、そのダイジェスト版まであるということにただでさえ辟易しているのに、今回の「ヤマト」は、さらにそれに輪をかけてひどい。

普通は時間枠に余裕があるなら「単独の番組を作ればいい」となるのだが、CM減少で収入が減っているので、制作費も削らざるを得ず、そんな番組を作っている余裕がないというわけ。だから、各番組を編集して切り詰めて、「編集スタッフの人件費以外の経費ゼロ」でダイジェスト版を作るわけだ。必要ならば、何年も前の番組も再編集でつなぐ。

もともとバラエティ番組は、ひな壇にたくさんのタレントを並べたとしても、芸人の割合を増やし、さらにロケを減らせば制作費が安く上がるし、おいしい「コメント」だけカットして使えばいいからダイジェスト向き。そんなわけでクイズ番組も増えている。

実は、そういう安易な番組作りがスポンサー離れの原因なんじゃないか? と思うが、現場のスタッフはそんなことを考える余裕はないようだ。もっと面白い番組を作ればファンも付くしスポンサーも付くと思うんだが…。

とまあ、ちょっと話が逸れたが、今回の「ヤマト」も、どうもそういう「テレビ局の基本姿勢」が反映されているような気がする。
「映画作品におんぶにだっこ」じゃ、テレビ局の威厳が保てないと思うがねえ。

ところで、宣伝がうまくいって映画が売れたら、TBSにどんなメリットがあるというのだろうか?
DVD化して利益が出るとか? グッズの著作権とか?

だいたい「映画にテレビ局がくっ付く」なんてのは、「ジブリと日テレ」だけでたくさんだ。
これじゃ、どうせテレビ放映されるときも「他の番組の番宣付き」になるんだろうし(仮にBS-iで放映されても、CMナシはあり得ない)。

とまあ、もろもろ考えると、結局のところ、どうやら「見ない」という選択になりそうだ。


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