VHSのありがたみ(#0311) [デジタル]
今日、突然「HDDレコーダー」のHDDが読み込み不能になった。
もう5年も前のモデルということで、そろそろHDDも寿命かな? なんて思っていたので、
わりと諦めは早かったが、しかし、DVDに保存し損なった番組があるにはあった…。
たしかに「前兆」はあった。それも何度も。
DVDへのダビング時にエラーが出たり、ダビング中にフリーズしたり、
録画中に、突然、電源が落ちたりすることも…。
しかし、それでも「再フォーマット」の憂き目だけは何とか回避してきた。
再起動を繰り返したり、不要ファイルの削除の方法を変えたりすることで、
だましだまし使ってこられたからだ。
ところが今回は、まったくHDDの内容が表示されなくなった。
システム上では「録画可能時間:0分」「番組リスト:録画された番組はありません」。
これでは、悪あがきのしようもない。
3回ほど再起動しても何も改善されなかったので、パソコン以外では初体験となる
「HDD再フォーマット」を決意。
こんなとき、「VHSテープだったらよかったのに」と思ったりする。
VHSは放送中に録画し、放送終了後に、確実に映像が保存される。
しかし、HDDレコーダーでは、録画中に機械がダウンすることもあれば、DVDにダビングするときに失敗して、番組データを勝手に消去してしまうこともある。
しかも、最悪の場合、一度、保存してファイナライズしたDVDを読み取り不能にすることもあるのだ。
市販のDVDでそういう経験はないが、VRモードの自作DVDなら、他社製のレコーダーでファイナライズされたものであっても、「DVDクラッシュ」は起こりうるのではないだろうか?
ちなみに、ウチのレコーダーは東芝製だが、購入当時は「放送中にDVDダイレクト録画」が可能だったのに、ソフトウェアのアップデートでその機能がなくなり、すべて「一度HDDに録画してから」DVDにダビングする方式に変わった。
しかもコレ、「任意」ではない。放送波によるダウンロードで、勝手にそういう仕様に変更されてしまったのだ。ある日、電源を入れたらそういう仕様になっていたというわけ。
つまり、それほどまでにDVDへのダビングにはリスクがあるということなのだろう。
メーカーが、ユーザーの許可を得ずに仕様を変更してまで「ダイレクト録画」をさせないようにしたのだから。
とはいえ、だからといって、ダイレクト録画できるVHSに回帰するつもりはない。
VHSはかさばるし、頭出しにも時間がかかるし…。
それに、パソコンや自動車内でDVDを鑑賞できるよう、自分の視聴環境を
構築してしまったので、今さらVHSというわけにも…。
そこで、ワタシの希望としては、ワンセグ携帯電話にも見られるような、「シリコンメディアへの直接録画」が可能なレコーダーを、どんどん普及させてほしい。
シリコンメディアなら、コピーコントロール(著作権保護)の問題さえクリアできれば、必ずやDVDはもちろん、ブルーレイよりもユーティリティの高い記録メディアになりうる。「SDメモリーカード」とブルーレイディスクの容量はほとんど変わらないし。
ただ、容量あたりの価格が高いのがネックではある。とはいえ、DVDやCD、ブルーレイなどの5インチディスクに比べれば、使用している石油原料の量はかなり少ないから、これらのディスクを作ることをヤメて、設備や資源をシリコンメディア製造に投入すれば、自ずとコストは下がっていくのではないだろうか。
5インチディスクは、今となってはデカいし、記録面がむき出しなので、キズやゴミは付くし触るのに気を遣うし…。
ブルーレイディスクが登場したばかりではあるが、できればなるべく早く、5インチディスクの時代は終わってほしいと思う。
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