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#0222@受刑者による盲導犬訓練 [動物]

asahi.com(朝日新聞社):育てた盲導犬に「ありがとう」 受刑者たち涙の別れ - 社会
島根県浜田市にある官民共同運営の「刑務所」(あさひ社会復帰促進センター)で訓練を受けた盲導犬が、盲導犬協会に返されたというニュースです。

これは、受刑者の社会復帰のために、「受刑者に盲導犬を育てさせよう」という試みです。

アメリカではずいぶん前から行われてきたもので、とても効果があると、少なくともテレビ放送では、そういう評価がなされていました。その放送では、相手は盲導犬ではなく、「介助犬」でした。
イギリスでも、登校拒否、家庭内暴力などの問題を抱えた青少年の社会復帰プログラムとして同様の訓練が行われていると、やはりテレビ放送で見ました。こちらは「ドッグショー」に出場する犬を育てるものでしたが。

それらと同じようなことが、日本でもすでに行われていたと、今回初めて知りました。

犬を飼っている人ならご存じだと思いますが、犬は飼い主との上下関係、信頼関係が構築されていないと、「わがまま」に育ってしまいます。
その代わり、人間を「色眼鏡」では見ませんから、自分に愛情を注いでくれる人なら、相手がどんな「悪人」であっても「なつき」ます。

刑務所に入っている人は、人間関係がうまくいかなくて、それが原因で罪を犯していることが多いと思われますが、犬といっしょに暮らすことで、「お互いに信頼関係を持つことがどれほど重要かを知ることができるだろう」と、それが、このプログラムの狙いだと思われます。

それと、犬は自分の「前歴」を知りませんから、対等な立場で関係をスタートさせることができますので、それが、受刑者が今後、人間として生きていくための「自信」につながると思われます。少なくとも、訓練している間だけは「前向き」に生きられるでしょうし。

犬との信頼関係の構築は、大変ではありますが楽しいものでもあります。
もし、「ほかの刑務所の受刑者で犬好きの人」がこのプログラムの存在を知ったら、きっと「ウチの刑務所でもやってくれよ」と考えるに違いありません。犬を育てている間に刑期がどんどん減っていくわけですから、こんなに楽しいことはないでしょう(そうなると「懲罰」の意味が薄れてしまいますが……)。

というわけで、ワタシはこのプログラムに本当に「言われているほどの効果がある」なら、ぜひ全国レベルに展開させてほしいと思っていますが、きっといろいろな障害もあるんでしょうね。
ほかの刑務所でも、もしかすると訓練プログラムを始めようとしているのでしょうか?


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