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#0226@料金割引・海老名IC [クルマ]

約1か月の間「開通記念割引」が適用される
以前、お伝えしました、神奈川県初の「圏央道」となる「海老名インターチェンジ(IC)」(過去ログはこちら)と、連絡道を経て連結された東名高速の「厚木IC」もしくは「横浜町田IC」までの料金が発表されました(ちょっと前のことですが)。

普通車では、「海老名~厚木」が250円、「海老名~横浜町田」が650円となっています。これは、同区間を単独で使う場合の料金設定で、たとえば遠方から東名で来た場合、あるいはその逆の場合は、東名走行分を含んだ、それぞれの区間の料金設定となります。

詳しくはこちらで(PDFファイルとなりますので、セキュリティ設定によってはブロックされます)。

で、この料金、開通日の2/27から、3/31までの約1か月間は、割引料金が適用されるようです。
それがこのニュース。

「海老名~厚木」、「海老名~横浜町田」の単独区間の場合、乗用車で100円引きとなるようです。

「海老名~厚木」 250円→150円
「海老名~横浜町田」 650円→550円

元の料金が400円も違うのに、割引額が同じ100円というのはいかがなものでしょうか?
それに、そもそも、「海老名~横浜町田 650円」って、どうなんですか?
たしかに、このコース、下道で平日の昼間であれば、1時間ぐらいかかることもありますからね。それだけの「価値」、つまりメリットはあるんでしょうけどね。
地元の人は、ほとんど使わないかもしれませんね。それに、そもそも厚木から東京の間は、首都圏区間なので、ETCの割引条件も特殊ですから。

とりあえず、開通したら走ってみますけど……。いや、割引が目当てではありませんけどね。

それはともかく、インターチェンジ付近の道路は、ちゃんと整備されているのでしょうか? それが心配です。何しろ、厚木ICはもともとトラックの出入りが多いインターチェンジですからね。海老名ICは川沿いの土地(川原)に建造されていますので、そこにつながる周辺道路が、一部「水田地帯」を通ります。となると、地盤の強度が心配です。大きくて重いトラックが、ガンガン通っても大丈夫なように、道路を整備してくれると期待してはいますが……。

そのうち、また「現場」をチェックしてこようと思っています。

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#0220@雪のカタマリ [クルマ]

So-netニュース
「北斗星」の氷塊?窓ガラス割る…宇都宮線
電車同士がすれ違った際、相手の「氷塊」もしくは「雪塊」を窓ガラスに受けて、ガラスが割れてしまったそうです。

こんな現場に直面したら堪りませんね。運転士も乗客も、何ら防ぐ方法がないんですからね。仮に事前に予測していたとしても……。

同じことは、「自動車」でも起きます。クルマの場合、すれ違いだけ時の対向車だけでなく、前を走っている車両が雪を落としていくこともあります。

これは怖いです。今どきのクルマは、バンパーと路面の「すき間」が小さいので、大きな雪のカタマリが路面にあると、乗り上げてしまう可能性が高いです。
しかも、もし雪が凍っていると、クルマ側も無傷では済まないかもしれません。

先日も、首都高速・湾岸線を走行中、左側にいたトラックの屋根から、「荷台の車幅分の雪」がカタマリになって落ちてきました。たまたま、隣の車線を走っていましたから「直撃」を避けられましたが、もし真後ろを走っていたらと思うとゾッとします。絶対に避けられなかったでしょうからね。

視界は遮られ、乗り上げるか、まともに衝突するかしたあと、もしかすると雪でスリップしたかもしれませんし、バンパーやガラスが破損したかもしれません。
それに、クルマの場合、電車と違って「事後の二次災害」、つまり多重衝突が起こりうるので、さらに怖いですね。

そうなんです、雪のカタマリを落とすのは、圧倒的にトラックが多いわけです。トラックは長距離を走ってきますから、いろいろなところから雪を運んできます。
乗用車であれば、仮に屋根に雪が積もっていれば、出発前に払い落とすことが多いでしょうが、トラックの場合は、そうもいきません。

でも、できれば落としてもらいたいです。ただ、おそらくトラックの運転手は「自分が路上で落下させたかもしれない雪のカタマリの大きさ」を知らないで走行を続けている可能性が高く、もしかすると、その危険性を過小に捉えているかもしれません。何しろ、落下させたあと、走り去ってしまうわけですから。とくに夜間であれば、ミラーで確認することも容易ではありませんし。
実際には、運転手が思ったほどには雪は溶けずに、カタマリとして落ちているのかもしれません。

とはいえ、現実問題として、トラックの運転手に雪下ろしを義務づけるのも難しいですよね。もしそんなことをしたら、朝のトラックターミナルは下ろした雪でいっぱいになってしまうでしょうし、そんな時間的余裕もないでしょうからね。

となるとやはり、一般車の運転手が注意するしかないんですよね。でも、防衛手段はただひとつ。

「トラックの近くを走らない」

ということだけです。しかし、それも難しいですね。せめて、トラックの屋根の上が見えるといいんですけどね。

ワタシの場合、とくに「北」から来たトラックに注意しています。走っている方向とか、ナンバープレートの地域名から、「雪を運んできそうかどうか?」を類推するんです。それしか手だてはありませんから。

あとは、トラックのコンテナをつくる会社が「雪が積もらないような構造または形状」を考案してくれるのを待つしかないですね。

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#0219@素材革命 [クルマ]

マグネシウムに注目
千葉県の「幕張メッセ」で毎年行われている「東京オートサロン」。今年は、今日と明日(17、18日)の2日間行われます。

このイベントは、一般的には「カスタムカー」「チューニングカー」のイベントと認知されていますが、細かいところを見ていくと、自動車全般に関する、工業的、あるいは商業的な情報をたくさん入手することができます。

キャンペーンガールの「今年のラインナップ」や「世代交代」を知るというのも、そのひとつかもしれませんが……。

そんな、あらゆる情報が飛び交う中、ワタシが注目したのが、このパーツです。
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一見すると、「ただの金属板」のようですが、そこには「次世代のクルマづくり」にとって、とても重要なテクノロジーが盛り込まれているのです。

これ、右のものが従来通りの鉄板(プレス成型材)で、左のものが「マグネシウム」製のプレス成型材なんです(上にある2本の棒状プレートは、上が鉄板、下がマグネシウムです)。

自動車用としての「マグネシウム素材」というと、ホイールなどでは実用化されたことがありますが、すぐに錆びるとか、燃えやすいとか、そういう欠点を克服できなかったため、現状ではあまり使われていません。

しかし、その「軽さ」に注目し、何とか実用化できないか、と研究者たちはずっと開発を続けていたんですね。

それがようやく日の目を見そうです。今どきは、燃費改善のために軽量化は自動車開発時の必須項目なので、マグネシウムにもスポットライトが当たったというわけです。

写真のパーツは、スバル(富士重工業)系の車体設計や部品製造企業としては比較的有名な「矢島工業」という会社が開発したマグネシウム部品なんですが、現状で、「1.5倍の厚みで約1/2の重量」という特性を実現させたようです(同等強度確保を前提とした製品仕様において)。

この特殊マグネシウムの特徴は、第一に「難燃性」であること。そして第二に腐蝕に強いことが挙げられます。難燃性向上のために、カルシウムを特殊な方法で配合しているそうで、これにより、溶接や切削という、熱環境の中での加工が容易になったとのこと。それに、表面に特殊なコーティングを施してあるので、錆び(酸化)にも強く、塗装も通常の鉄板同様に行えるとのことです。

というわけで、まさに「マグネシウムの素材革命」が起きようとしていますが、矢島工業では、素材の開発とともに、新素材に最適な工作機械、成型機器の開発も行っており、最適な生産方法の実現にも目途が立ったようです。

あとは、コストの問題ですね。これをどうクリアするかがカギです。

ところで、「矢島工業」はスバルファンならご存じのように、アフターパーツブランドとして「シムスレーシング」を展開している企業ですが、ということは、もしかすると、レガシィやインプレッサ用のアフターパーツとして、マグネシウム製品が登場する可能性もあるということですね。

「付加価値」という点では、純正部品よりもアフターパーツの方が認められやすい環境にありますから、もしかすると、「スバル」よりも「シムス」で先に実用化されることも期待できますね。

もし、明日(17日)に東京オートサロンに行く予定があるなら、矢島工業のブース(西館の向かって右奥。インプレッサが目印)に行って、マグネシウムパーツの「軽さ」を自分の目(手)で確かめてみることをおすすめします。

「いやぁ、こんな不況下でも、やはり日本の製造技術というのは着実に進歩しているんだなぁ」ということを、きっと実感できるでしょう。

今後の動向はホームページでチェック
www.syms.co.jp
(矢島工業 0276-31-1311)


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#0217@GT+Fポン [クルマ]

GT500、300、Fポンマシンが100kmのスプリントを走る
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今日、1/15は、東京オートサロンの初日(プレスデー)だったので、ちょっと行ってきました。会場を回りながら、ふとパンフレットのタイムスケジュールを見ていたら

「スーパーGT&フォーミュラ・ニッポン~~記者発表会」

と書いてあるではないですか。今年のシーズンインを前に、きっと重大な発表があるのだと思い、午後1時半からの発表会を心待ちにしていました。

で、発表されたのが
「スーパーGT&フォーミュラ・ニッポン 富士スプリントカップ2010」
というイベントの概要だったんですね。パンフレットの「~~」の部分をよく読まなかったワタシがいけませんでした。何しろ、会場では現役GTドライバーを何人か見かけましたしね。「何かある」と思うじゃないですか。

この富士スプリントカップ2010は、GT500、GT300、フォーミュラ・ニッポンのマシンが、それぞれ別々に100km(22周)のスプリントレースを戦うというものです。給油もタイヤ交換もナシで、100kmを走り切ろうというものですね。

開催予定日は、今年の秋、11/13、14の2日間です。
国内のハコとフォーミュラのトップカテゴリーのレースを、同時に見られるわけですからね。どちらのファンにとっても気になるところでしょう。

ただ、これだけでは「客寄せのためのイベントなんじゃないの?」と突っ込まれがちな内容ではあります。
記者発表の席上でも、「ドライバーのモチベーションはどう発揮させるのか?」とか、「賞金はいくら出るのか?」というメディアからの質問も出ていました。たしかに「ホンキで走るのか?」と思う人もいるでしょうね。

とくにGT500とFポンに関しては、ドライバーがカブるマシンもあるので、「同日に走るのは負担が大きいのではないか?」との声も。

しかし、その質問をGTアソシエイション代表の坂東正明氏が一蹴。
「プロなんだから、100km程度のレースを続けて走れなくてどうする」と答えていました。

JRP代表の中島悟氏も、
「ぶっ続けじゃなくて、間に休憩があるんだから走れるでしょ。それに賞金がかかっているんですからね。みんな乗りたがるんじゃないですか」
と、その点には心配していない様子でした。

ちなみに、富士スピードウェイ(FSW)は、今年が開場50周年だそうです。それを記念するイベントとして、このスプリントカップが企画されたようですね。

細かいところは、まだまだ煮詰めていかなければならないようですが、モータースポーツFANにとっては、今年のオフ、またひとつ楽しみなイベントが増えましたね。
それぞれの公式サイトのアドレスを載せておきますので、今後の動向が気になる人はこまめにチェックしてみてください。

(株)GTアソシエイション
(株)日本レースプロモーション
富士スピードウェイ(株)

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#0209@海老名IC [クルマ]

神奈川県中央部の相模川以東の居住者にとっては朗報?
正式名は「首都圏中央連絡自動車道」。でも関東在住の人にとっては「圏央道」の方が名前が通っていますね。
関東地方をぐるっとつなぐ高速道路です。

その圏央道は、神奈川県内の区間が未開通でしたが、このほど「海老名インター」から、東名高速とつながる「海老名ジャンクション」までの区間が、もうすぐ開通することになりました。
同時に、厚木インターから海老名ジャンクションまでの専用連絡通路も開通します。

開通日時 2010年2月27日(土) 15時00分

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とりあえず、近づける場所まで行って、見てきました。この写真の先が右に回り込むようになって、料金所に到達するはずです。
現場は工事中なので、クルマではそこまで行けませんでした。で、このような写真になりました。

ちなみに、地元の方はご存じでしょうが、この周囲は住宅地、田んぼが混在している「のどか」な場所で、ちょっと太めの道路もありますが、細い道路もたくさんあります。そのため、高速道路のインターチェンジを設置するために、周辺の道路も整備しなければなりません。

現在、その作業が急ピッチで行われています。この陸橋の右手前側は信号のある交差点で、そのうちの1本の道に、新しい道路を追加する工事が行われています。そして、その道路の接続先の既存道路でも拡幅工事が行われていました。インターチェンジができるとなれば、大型車が楽に通れる幅が必要になりますからね。

現場の作業員の方が作業の真っ最中でしたので、撮影は遠慮しましたが、その工事現場を見た印象は
「ホントに間に合うんかいな? いや、無理やりにでも間に合わせるんだろうなぁ」
という、そんなニュアンスですかね。

現場視察後は、とりあえず、自分が使う場合を想定して、時間制の通行禁止区域、右左折禁止の交差点などがないか、撮影ついでにチェックしてきました。
すでに「裏道」をいくつか想定していますが、たとえば朝夕のラッシュ時に、その「裏道」がどれほど機能するのか、そればかりは実際に走ってみなければわかりません。何しろ、誰もが未経験なんですからね。
そうそう、Yahooの地図には、すでに料金所とIN&OUT路が描かれています。新しい道はまだのようですが。

なお、東名の厚木インター方面から来て、海老名インターを利用する場合には専用の連絡通路を通らなければなりません。入り口として利用する場合には終点なのでわかりやすいですが、出口として使う場合は注意が必要です。
静岡方面から来ると、厚木インターの出口車線部分から、専用通路が設置されています。

詳しくは
■NEXCO中日本の情報ページ
でチェックしてみてください。地図や写真、PDFがあります。

ところで、この海老名インター~海老名ジャンクション(東名接続)の料金がまだ発表されていないようですね。
とりあえず、お試し期間で無料だったりすると助かるんですけど。何しろ、たったの「1.1km」しかないんですからね。
連絡通路を入れても「1.9km」です。これでお金を取るのはちょっと……。

ただ、たとえば、海老名ICから静岡方面に向かう場合は、厚木ICまでの区間で料金が設定されるのはやむを得ませんが、東京方面に向かう場合は、横浜町田ICと厚木ICの間から合流することになるので、厚木ICからの料金とほぼ同額になるように特別料金を設定する必要があるのではないでしょうか? 東京方面から出るときも同様です。
今のところ、たったの1区間だけの開通ですからね。どういう料金設定になるんでしょうか?

ちなみに、海老名インターよりも北側の、相模原までの区間の開通は、当初の予定より遅れ、2012年以降にずれ込んだそうです。

ということは、1区間だけで2年間も営業するんですか?
まあ、それも仕方がないですね。「仕分け」の結果でしょうから。
茅ヶ崎までの南側区間も建設中ですが、こちらもまだしばらくかかりそうですね。

というわけで、あとは開通を待つのみです。

なお、さらに詳しい写真を掲載しているサイトがありましたので、一応、紹介しておきます。
料金所の建設風景がわかります。


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#0202@RXレース最終戦 [クルマ]

スタートが遅れて……
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12月6日、筑波サーキット(2000)で、RX-7やRX-8などのロータリーエンジン搭載車だけのサーキットイベント「RE-WARS」の第4回が開催されました。
ワタシが、今年一年、このイベントの中でとくに注目してきたのが、RX-8同士の熱いバトルが見物の「RXレース」。今年は「RE-WARS」の、いちカテゴリーとして、計4戦が組まれました。

これまでの戦績を振り返ってみると、レボリューションのRX-8が、3戦ともポール・トゥ・フィニッシュを決め、今回も優勝を狙って細かいモディファイを施してきたようです。

レボリューションの対抗馬の筆頭が、昨年のチャンピオンであるナイトスポーツ。ただ、今年はマシンを一新し、よりノーマルに近い仕様で戦いに臨んでいます。これまで、ずっと2位に甘んじているだけに、最後ぐらいは優勝したいという思いもあるでしょう。

そして、今回の穴馬になりそうなのが、RE雨宮。エンジンをチューニングしつつリフレッシュしているので、若干のパワーアップが図られている様子で、その走りに期待がかかります。

ところで、RXレースとは別に行われた走行会の中では、「今年の最速車」としての期待がかかる2台のマシン、レボリューション&パンスピードのRX‐7が走るとあって、そのタイムにも注目が集まっていました。そちらを見に来た人は結構多かったかもしれませんね。何しろ、3日後に本番である「筑波スーパーバトル」を控えており、これが最後の練習ということになるからです。

●パンスピード・FD3S(55秒603 RE筑波最速レコードホルダー)
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●レボリューション・FD3S(目指すは最速&54秒台)
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当日の天候は、予報では晴れだったのですが、前日の雨が原因で、朝から濃い霧が発生してしまいました。そのため、なんとスタートが遅れるというハプニングも……。
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予報では気温が上がりそうだったので、できれば午前中の涼しい時間帯にタイムアタックしておきたいというのがショップの思惑でしたが、この霧のせいでクリアな視界が確保できないと判断したコースオフィシャルが、スタートの延期を決断しました。

霧が晴れないと走れない…
でも、霧が晴れると気温が上がってしまう…

そんな、いつもとはちょっと違った緊張感に包まれたパドックで、走行前の最後の調整に励む各ショップのメカニックのみなさん。いよいよですね。

さて、ではエントリー各車を紹介していきましょう。

●レボリューション
大きな変更点はないようですが、「4戦完全優勝」を目指し、万全を期しています。前回、保安基準との兼ね合いで、ドアを純正に戻していましたが、何と、今回はカーボンドアで保安基準適合を証明。改造申請(車検証の記載事項変更)をすれば、公道でも使用可能になったとのことです。そのため、ウインドーガラス自体は、アクリルから純正ガラスに変更されています。ついでに、リアドアのウインドーも純正ガラスになっている(以前はカーボンパネルだった)ので、お手軽に交換できるようになったのは嬉しいところです。
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●ナイトスポーツ
前回(8月)に走らせた仕様のまま、何もイジっていないとのことです。もちろん、ちゃんとメンテナンスを施してはいますが、11月にマカオで行われた国際レース「マカオグランプリ」にショップとして参戦したこともあって、仕様変更を行っている時間がなかったようです。ちなみに、マカオグランプリでは総合2位、クラス優勝を飾っていますが、そのエントリーマシンというのが、去年までRXレースに参戦していたRX-8なんです。もちろん、仕様はそのままではありませんが、RX-8が国際レースで優勝したというのは、ある意味で「快挙」ですから、相当注目されたでしょう。なお、そのときの模様を収録した動画があるそうです。近々、公式サイトにアップ予定。
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●RE雨宮
ストリート仕様の路線のままで、戦闘力をアップするため、エンジンをオーバーホール。ちょっとだけ秘密の加工を施して、約20馬力のアップを果たしているそうです。RX-8で20馬力といえば、ほぼ1割に相当する数値。そのパワーアップ分がどうタイムアップにつながるのか、非常に楽しみではあります。
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●Rマジック
RマジックのRX-8も、今回はパワーアップ系の仕様変更はナシ。ただ、エアロボンネットを新調し、カーボンタイプに変更している。このボンネット、写真で見ればわかるように、かなりアウトレットの数が多く、複雑な形状になっています。「これは型取りが大変そうだなぁ」と思いました。ちなみに、いわゆる「雨よけ」も付いています。
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●レッグモータースポーツ
前回の第3戦(筑波コース1000)は、できたてホヤホヤ(死語?)のフロントスポイラーで武装しての登場でしたが、今回は、さらにボンネットを追加。このボンネットのエアスクープの造形にうっとり(?)。こりゃ、カッコいいですよ。おまけに、リアバンパーにはなんとLEDのリアフォグ(らしきもの)も追加(試作品だそうで、リクエストが増えれば、たぶん市販されるでしょう。私感ですが)。かなり戦闘的なスタイルになっていました。それに、まるであつらえたかのような、スポークサイドをブルーにカラーリングされたウェッズのホイール(>商品名)もグッドマッチング。全体的なバランスもよく、とてもカッコよく仕上がっていると思いました。今回は、デフのセッティングをニューネオバのグリップ特性に合わせて、イニシャルトルクを若干高めにセットしてきたとのこと。そのセッティング変更がどんな効果をもたらすのか? そちらも楽しみです。
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●パンスピード(オープンクラス)
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今回も、「孤高のオープンクラス」のパンスピードです。ただ、霧のためにタイムスケジュールが変更になり、それを受けてクラス分けも変わったため、RXクラスとの混走ではなく、走行会の枠で走ることに。残念ながらレースでのバトルは見られませんが、逆にタイムアタックへの楽しみが増えました。今年はタイム更新がなるのか?

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この日のベストタイムは「57秒101」でした。エンジンを組み直したそうで、
そのマッチングを見るためのテスト走行としてはまずまずの結果でしょうか。

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パンスピードのRX-8は、片岡龍也選手がドライブ。ベストは1分01秒026。

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こちらのRX‐7も片岡選手ドライブ。57秒173をマークしました。

今回のRXレースでは、フリー走行は1回のみ。その後、予選、決勝というスケジュールになっていました。フリー走行開始時は気温が低かったようで、予選時の気温上昇の度合いを読んで、各ショップともセットアップをしていました。「様子見」といったところでしょうか。また、担当ドライバーが、別のクラスにエントリーしているタイムアタックマシンにも乗っていた関係で、どのクルマがどれぐらいの周回数をセッティングに費やしたのかが、端から見ているだけでは判断できませんでした。

■予選
今回のRXレースでは、ショップクラス、と一般ユーザークラスの混走。練習走行、予選ともに同じヒートで走るので、グリッドも、その順番通り、単純にタイム順になりました。そのタイムを見ると、ショップのマシンと一般人のマシンにあまり差はありません。これがレースとなると駆け引きやミスなども絡んで、タイム順通りには行かないのかもしれませんが、タイムを見る限りにおいては、かなりの混戦が予想されました。

●予選結果(カッコ内はゼッケン。Sはショップクラス、それ以外はユーザークラス)
1. [ 3]レボリューション(S) 1'05.344
2. [ 2]ナイトスポーツ(S) 1'05.915
3. [ 1]RE雨宮(S) 1'06.380
4. [11]エイトリアン 1'06.883
5. [ 4]レッグモータースポーツ(S) 1'06.926
6. [17]小林暁 1'07.097
7. [14]松尾充高 1'07.150
8. [18]清水隆広 1'07.903
9. [ 5]Rマジック(S) 1'08.112
10. [15]田村健二 1'08.286
11. [19]中西章男 1'08.674
12. [16]平井芳文 1'08.839
13. [13]市川彰 1'08.964
14. [12]島澤勇樹 1'09.367

■決勝
日も傾いた午後3時半すぎ、決勝レースが始まりました。フォーメーションラップの後、各車グリッドに着き、スタート。レボリューション号(菊池選手)は1周目から飛び出し、トップを堅守したまま1コーナーをクリア。予選2番手のナイトスポーツ号(谷川選手)もなんとか食らいついていこうとしましたが及ばず、逆に3番手のRE雨宮号(池田選手)に迫られる接近戦となりました。
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1周目からレボリューションはトップをキープ

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ナイトスポーツ号も、RE雨宮号に猛追されながら、レボリューション号を追う
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熾烈な3位争い。誰かひとりがミスをすれば順位が大きく変わるシビアさだ

その後ろに、予選クラストップのエイトリアン号(ゼッケン11)をスタートでかわしたゼッケン17番・小林選手が着けています。レッグモータースポーツ号(倉迫選手)は2台の後ろからプレッシャーをかけ、スキを突いて抜こうという作戦のようです。

2周目に入ると、徐々にグループが形成されてきました。トップのレボリューション号からやや離れて、ナイトスポーツ号とRE雨宮号がテールtoノーズの激しいバトルを展開。一瞬のスキが勝負を左右する大事な局面です。その緊張感はスタンドにも伝わってきました。
第3集団は、エイトリアン号、小林号、レッグ号の三つどもえです。この3位争いが、もっとも白熱していたといってもいいかもしれません。前2台の動きを見つつ、5位のレッグ号が何度か仕掛けていきます。このバトルも、第1ヘアピンで見ているとかなり楽しかったですね。
結局、グループ形成された順位はほぼそのまま、大きく変わることなくレースは終了。見事にレボリューション号が、完全優勝を飾りました。
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優勝を決め、ウイニングランでドリフト走行を披露。写真のデキが悪くですみませんが、菊池選手は手を挙げて声援に応えていました。
追加情報:レボリューションでは、RXレースの完全優勝を記念して、キャンペーンをやっています。詳しくはwebサイトで。

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第4集団で上位をうかがうRマジック号

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ナイトスポーツ号をテールtoノーズで追い立てるRE雨宮号

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3~5位争いで終始白熱した走りを見せたレッグ号

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一般ユーザーの優勝は、小林選手。ガッツポーズの瞬間です

一般ユーザークラス(ヨコハマカップ)は、小林選手が優勝。ポールポジションながら、スタートで小林選手にかわされたエイトリアン号も必死に追い上げましたが及ばず。この2台のバトルは、いつ見ても面白いですね。
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惜しくもクラス2位となったエイトリアン号。来年こそリベンジしてください

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参加のみなさん、お疲れさまでした

RX-8の一般ユーザー同士のレースは、ベストタイムが接近していることもあって、走行会とはまた違った楽しみというか、期待感を持ってレースを見られます。ぜひ、来年も2台のバトルを見たいものです。RX-8関連の走行会は来年も要注目です。
情報はココから↓
(RX-8好きオーナーのブログ)

走行会全般はココから↓
(サーキット倶楽部)

●賞品
今回のエイトリアンカップの賞品は、なんとアドバン・ネオバを1台分(4本)。RX-8ではストリートラジアルでサーキット走行を楽しんでいる人が多いだけに、この賞品はありがたいですね。今回の優勝者である小林選手、おめでとうございます。
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●表彰台
RXレースの優勝は、レボリューション&菊池靖選手。今年は「全戦ポールtoフィニッシュ」という完全優勝です。来年、レボリューションは3ローター仕様でオープンクラスにエントリーするとも噂されており、さらに菊池選手に期待がかかります。2位はナイトスポーツ&谷川達也選手、3位はRE雨宮&池田克久選手でした。この2台のバトルも見ていて面白かったです。
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●レース結果 ショップクラス(10周)
順位 タイム
1. [ 3]レボリューション(S) 11'13.335
2. [ 2]ナイトスポーツ(S) 11'14.297
3. [ 1]RE雨宮(S) 11'14.783
4. [ 4]レッグモータースポーツ(S) 11'25.010
5. [ 5]Rマジック(S) 11'34.285

●レース結果 一般ユーザークラス(10周)
順位 タイム
1. [17]小林暁 11'23.692
2. [11]エイトリアン 11'24.747
3. [18]清水隆広 11'32.261
4. [14]松尾充高 11'32.644
5. [15]田村健二 11'35.284
6. [19]中西章男 11'46.798
7. [13]市川彰 11'50.476
8. [12]島澤勇樹 11'51.347
9. [16]平井芳文 12'08.048
※敬称略

というわけで、今年のRXレースも4戦が無事終了しました。来年の日程については、現時点では公表されていません。もしかすると、開催されないかもしれないというウワサもありますが、何とかロータリー車、そしてRX-8オーナーのためにも、来季もシリーズ戦として開催してほしいと思います。関係者のみなさん頑張ってください。
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●おまけ
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そういえば、筑波サーキットのセーフティカーもRX-8でしたね。
フォーメーションラップのときは、「ぜんぶRX-8」という感じで壮観でした。

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筑波サーキットのホームストレートのブリッジ看板が変わりました。
しばらく見ないうちに…。
それまでは、「マツダ」がスポンサーだっただけに、寂しい限りです。
これもNR-Aが終わっちゃったからですかね。
これで、マツダがモータースポーツをサポートしているのは、
アメリカだけになっちゃいました…、残念。


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#0198@高齢運転者標識 [クルマ]

デザインを変更するだけでいいの?
現在、75歳以上の運転者が自動車を運転する場合、「高齢運転者標識」を付けなければなりません。
通称「もみじマーク」と呼ばれるこの標識は、黄色と茶色の2トンカラーですが、その色合いから、別名「枯れ葉マーク」などとも呼ばれています。

その呼び名(陰口)が不評とのことで、先頃、そのデザインを変更することになったそうです。
デザインは公募で決められるようですね。
そんなニュースを聞いたもので、「なくなる前に買っておこう」と、現デザインの標識を購入しておきました(もし変更になったとしても、しばらくの間は旧モデルも使えるとは思いますが、自分が該当する年齢になった頃には使えないなあ、と思いまして)。
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100円ショップで購入。同じメーカー製のようですが、吸盤タイプ(車内用)と、マグネットタイプ(ボディ外板用)で、黄色側の色合いが微妙に違います。これはもしかして、長期間の使用で「色あせ」するので、その対策か? と思ってパッケージの説明書を見ると、「使用により車体の色あせが起きても責任は負いません」というようなことが書いてあります。そう、マーク自体ではなく、ボディが色あせする可能性があるわけです。よく考えてみれば、初心者マークは1年で外しますが、もみじマークは、一度貼ったら、免許を返納するか、クルマを買い替えるまで、もしかすると「貼りっぱなし」になるわけですね。そういう心配もしなければいけないんですか……。

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#0190@通販でミシュラン [クルマ]

産業/国内初 日本ミシュランが販売サイト 知名度武器、タイヤ直販 - FujiSankei Business i./Bloomberg GLOBAL FINANCE
ミシュランがタイヤのネット直販を始めるそうです。
ニュースによると、ミシュランは直営店舗(系列店、販売子会社などを含む)を持っていないため、イマイチ販売力が弱い、というのが直販を始める理由のひとつのようです。

たしかに、ブリヂストンや横浜ゴム、ダンロップなどは、規模の大小こそあれ、メーカー系列の店舗を持っていますからね。販売力に差がありそうです。
以前、オカモトゴムがミシュランオカモトとして自動車用タイヤを販売していたときも、そういえば系列店って、なかったような気がしますね。

そういうわけで、「お店を持てないならネットで売ってしまおう」と、違う形での直販をやってみることになった……と。

ちなみに、一般的には馴染みが薄いかもしれませんが、タイヤを通販で購入するというのは、クルマ好きの間ではそれほど珍しいことではありません。
日本のタイヤメーカーの製品は、そのクオリティが総じて高いため、新品で購入すれば、いわゆる「アタリ、ハズレ」のようなものがほとんどありません(ミシュランも同じです)。そのため、より値段の安いネット通販を利用するというわけですね。強いて言えば、生産ロットが古いものを買わされるリスクがあるというぐらいでしょうか。タイヤは「生もの」ですので、置いておくだけでも劣化したり変形したりすることがあります。保管状況によっては、ホイールに組んでおいた方が長持ちする場合もあります。そう考えると、保管状況が不明な通販の場合、多少の不安があることは事実です。

しかし、それでも「製品自体の信頼性」に賭けて、より安いものを購入する人たちが多いということですよね。

ただ、通販の場合、問題になるのが「取り付け(ホイールへの組み付け)」です。ホイールとセットで買う場合は、工賃も含めて、いわゆる「コミコミ」(総額)の金額に設定されていますので、その金額で判断すればいいんですが、タイヤだけを購入するという場合、組み付けてくれる業者を自分で探さなければなりません。

以前(去年の夏頃)、そういう状況になったことがあったので、近所のカー用品量販店に問い合わせたことがあります。

「タイヤ持ち込みで組んでもらえますか? その場合の料金は?」

という質問です。オートバックス、イエローハットともに、近隣の2店舗ずつに問い合わせました。電話での問い合わせでは「新品ならば持ち込みOKです」という返事でした。ただ、それも店舗ごとの裁量で決められているらしく、非常にあいまいな返事でした。
実際、そのうちの1店に行き、交換作業をお願いすると、電話で確認した際の料金と違っていました。

電話に出た店員は「1本:1500円」と言ったのに、レジの店員は「1本:2500円」と言いました。「さっき、電話で聞いたら1500円と言われたんですけど?」と聞き直すと、「それでは1500円でやります」という返事でした。「それでは……」って、大型量販店なのに、金額交渉が存在するんですね、オドロキでした。

今どきは持ち込み取り付けもやらないと、営業的にも苦しいのでしょうけど、あまり大っぴらにはやりたくない、というのがホンネなのかもしれませんね。

組み付け工賃に関しては、「1本あたり、通常料金の1000円増し、1500円増し」というのが、相場のように思えました。
これを高いと思うか安いと思うかは、タイヤ自体の価格によって違ってくるでしょうね。ワタシが買ったのは、1本:2万円ほどのタイヤでしたが、もしこれが、コンパクトカー用や軽自動車用など、1万円以下で売られているものだとしたら、1000円を余計に払うぐらいなら、取り付け工賃込みでもっと安くなりそうなお店を探したでしょうね。
それに、廃タイヤ処分費用や、通販の場合は送料も含めて考慮しないといけませんからね。

というわけで、タイヤの通販というのは、いくつか懸念材料があるわけですが、ミシュランがもしかすると画期的な通販システムをつくってくれるかもしれませんね。本格的にスタートするのを、ちょっと待ってみたいと思います。



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#0188@モーターショー終演 [クルマ]

もっと長いかと思っていました
第41回 東京モーターショーは、知らないうちに終わっていました。
一般公開日は10/24~11/4、ということで、11日間ですか。
ワタシは11/14と読み違えていました。
例年は、もっと長かったと思いますが、やはりこれも不況のせい?

ということで、本当は、開催期間中に自動車メーカー(もしくはブース)ごとに出品物を紹介していくつもりだったんですが、ショーが終わってしまった以上、その情報に何の意味があるの? というおしかりを受けそうなので、ここで一気に「気になったクルマやパーツ」を紹介していこうと思います。

まず、トヨタから。
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トヨタはレクサスと共同(隣り合わせ)のブースになっていました。通路の広さに驚きますが……。

出品物で注目されていたのは、トヨタブースでは「FT-86コンセプト」ですかね。しかし、ワタシはあえて、「レクサス・LFA」に注目しました。車名はハイフン(-)なしのLFAなんですね。これ、37万5000ドルで世界500台限定で売るそうです。GT-RやNSXを飛び越えて、いきなりフェラーリ級の価格なので、そのプライスに現実感がありません。はたして、アラブのアブラマネーも弱くなった今、誰が買うんでしょうか? と思ったら、去年1年間で、ロールスロイスは70台ぐらい売れているらしいので、それなら売れそうか? と考え直しました。

それにしても、このクルマ、とにかくカッコいいですよ。スーパーGTに出てくれませんかね。
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次に気になったのが「SAI」です。10/20発表なので、まさにTMSがお披露目となった新型セダンですね。あえて、クルマの全景写真は使いません。みなさん、どこかで見ているでしょうから。
ワタシが注目したのは、テールランプの造形です。ご覧のように、レンズのコーナー部から、向う側の景色が見えます。いくら「クリアレンズ」といっても、「透けすぎ」じゃないでしょうか。どうせ、5年も経てば黄色っぽく変色してしまう可能性が高いクリアレンズですが、ここまで凝っていいんでしょうか?
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その他、プリウスのプラグイン仕様なんかも注目されていましたね。ある報道によると、年内に市販が始まるらしいとのこと。いったい「いくら」で売るんでしょうか?
そういえば、今日、近所のスーパーマーケットの駐車場で、プリウスが場内の掲示板の指示を無視して、逆走しながら、凄い勢いで走っていました。こういう風景を見ると、プリウスに乗っている人の多くは、「環境」より「お財布」のためにプリウスを買ったんだろうなぁ、と、つい考えてしまいますね。ぜんぜん、ステイタスとか醸し出していないんですからね。

さて、次はホンダです。
ホンダは、創始者・宗一郎氏の訓辞なんでしょうかね。スローガンをたくさん掲げていましたね。ある意味、斬新でしたが、全部読もうと思うと、ちょっとクビが痛くなるぐらい掲示板がデカすぎかな、と思いました。
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展示コーナーでは、かつての名車「Nっころ」を思わせる電気自動車「EV-N」が注目されていましたね。そのほか、もう完成の域に達しているといっても過言ではない「CR-Zコンセプト」も穴が開きそうなほど、見られていました。
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ワタシ的には、「EV-Cub」ですね。これ、相当カッコイイですよ。鋳物っぽいホイールと、シャフトドライブが近未来のスーパーカブを連想させますが、それがEV、つまり電動になったということで、より現実味が増すわけですね。このまま出ることはないでしょうが、ぜひ、電動カブは出してほしいです。これに乗るためなら、「2段階右折」をマスターできそうな気がします。
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次はスバルです。
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スバルのブースで気になったのは、まず「ハイブリッド・ツアラー・コンセプト」ですね。見た目には思いっきり「SUV」なのに、そのデザインや用途ではなく「ハイブリッドであること」を注目させるような車名を付けたことに、注目しました。もしかすると、富士重工全体での、アメリカ市場への傾注が進むのではないか? という暗示のように思えるモデルです。ドアはともかく、結構「リアル」な造りをしています。
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しかし、それでもこちらの「プラグイン ステラ」のリアル感にはかないませんね。これからの「クルマと家の関係」を、この「給電プラグ」が如実に表していると思いませんか? 「家に帰ったら充電しといてね」というのが家族の合い言葉になるという……。個人的には、フロントグリルまわりに接点があると、クラッシュしたとき動くのかとか、雨がかかると漏電しそうとか、そういう心配をしてしまいますね。でも、キャビンに近いところにあったらあったで、感電しないかとか、子供がイタズラしないかとか、別の意味で心配しなければいけませんけど。あと、くれぐれも、隣の家の外部コンセントにつないだりしないようにお願いします。
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そして最後が、スーパーGT(300クラス)に参戦しているレガシィです。テレビ画面にはあまり登場しませんが、今年から参戦しています。来年はどうなるんでしょうか? 富士重工が、テレビ東京系「激走GT」にCMを入れていましたから、もっとテレビに映ってもよさそうなものですけどね(個人的には、同番組をスポンサードしているところが、よりたくさん、画面に登場すると思っていますので)
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さて、そのほかのメーカー系ですが、たとえば、ダイハツやミツビシに関しては、個人的には「?」と、イマイチ、インパクトを感じたものはありませんでしたので、ここでは掲載しません。

また、部品メーカーもたくさん回りましたが、いろいろと話を聞いたにもかかわらず、写真をほとんど撮っていないことが判明しました。写真が残っていたのが、このアイシンのLFA用トランスミッションです。
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トランスミッションというか、「トランスアクスル」なんですけどね。写真で黒く見えるのは、プロペラシャフトではなく、おそらくカーボン素材でできた、中空パイプです(中にプロペラシャフトが通っている)。写真では、左側がエンジンになります。右側が後輪(駆動輪)ですね。通常、クラッチディスクが位置する部分の近くにはミッションはありません。デフとトランスミッションが一体化しているんですね。フォーミュラカーや、ミッドシップカーにも、似たようなレイアウトがあるんですが、それにしても、ケースのコンパクトさに驚きです。しかも、シフトリンケージのような、物理的に動かすものがありません。おそらく、アクチュエーター(小さなモーター、もしくはソレノイドバルブ)を使うんでしょうね。手で動かすよりも速い制御ができることの証明です。これが「コンセプト」や「試作」ではなく、販売が開始されたLFAに実際に採用されている部品なんですよね。凄いです。
いったい、このミッションだけで「いくら」するんでしょうか? その点でも興味深いですね。

というわけで、モーターショーのレポートは、これで終了です。ほかにいくつか写真もあるんですけどね。
面白くないものを載せてもしょうがないですしね。



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#0187@マツダ「清」 [クルマ]

夢よりも現実を見据えて
モーターショーのマツダブース。
個人的にはロータリーエンジンの新たな展開が見られると思っていたんですが、ロータリー関係の技術展示はなく(水素ロータリー搭載車はありましたが)、ちょっと肩すかし。
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ただ、このコンセプトカー「清(きよら)」は、なかなか説得力のある出品でした。

そもそも、こういう近未来的なデザインのモデルというのは、「どうせこのまま市販するワケないよ」と観客には見られがちであるにもかかわらず、メーカーが「近い将来のウチに期待してください」というメッセージを伝えたいからこそつくるものですが、この「清」の場合、そのメッセージがほかのコンセプトカーとはちょっと違っている気がしました。見た目の「非実現性」からメッセージを発するのではなく、中身の「実現性」に注目してほしいという意思が感じられました。

どういうことかというと、まず、車格を現行の「デミオ」と同じクラスに設定し、1.3リッターエンジンを搭載しているということですね。もちろん「次期モデル」を想定させるという意味では、戦略上、重要なことなのかもしれませんが、だからといって、すぐは実現しそうにない、机上のハイメカニズムを搭載しているわけでもなく、流行りに任せてハイブリッド化し、無理に話題を提供しようともしていません(ハイブリッドに関しては、トヨタとの提携話もあったはずなのに)。

エンジンは、もちろん現行レベルよりも高効率化させるという前提で、その上で「清」に組み込まれた新機軸は、「回生エネルギー」の高効率利用です。減速時のエネルギーを電気に変換してバッテリーに溜めることで、電気をうまく使い、オルタネーターがエンジンに与える負荷を減らし、結果として燃費を向上させるというものですね。
これはエンジン関係に大幅に手を加えることなく、オルタネーターやバッテリーを含む電装系システムの変更だけで、ガソリンの実質的消費量を減らすことができますので、極端な話、現在売られているほかのクルマにも転用できるテクノロジーといえます。

こういう「実現性」のある技術をアピールするということは、つまり、マツダは「浮かれて」いないんですね。今どきの不況の中でクルマがどう生き残っていくのかを真剣に考えた「中身の設計」をし、それをコンセプトとして提示していると思えるわけです。

そう考えると、ロータリーの技術展示がないのもうなずけます。きっと、まさに「それどころじゃない」のでしょう。

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